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| 令和7(2025)年大相撲9月場所・総評 | ||
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| ●幕内● 今場所は横綱の大の里が5回目の優勝をしました。今場所の優勝争いは 大の里と豊昇龍の両横綱を中心に争われ、横綱同士の千秋楽優勝争いは 令和になってからは3度目でした。本割は豊昇龍が勝ち、豊昇龍の勝ちへの 執念のすさまじさを感じました。優勝決定戦は、物言いが付く相撲の末、 大の里が勝ち、本当に面白い横綱同士の優勝争いだったと思います。 それが本来の姿なのですよね。豊昇龍は残念でしたが、それでも横綱としての 責任を果たしたと思いますし、今度こそ優勝をしてもらいたいものです。 大関の琴櫻は、攻める相撲が戻ってきて11日目で勝ち越したのは良かったです。 14日目から休場は残念でしたが、怪我を治して、また優勝争いに加わって もらいたいものです。大関取りを目指していた関脇の若隆景は6勝と負け越し。 関脇の霧島も6勝と負け越しで残念です。小結の高安は、6連敗してから 7勝したのは見事でした。 小結の安青錦は11勝ですが、新入幕から4場所連続で10勝以上は史上初と いうことで、快進撃が凄いですね。そして大関取りの起点も作りましたね。 来場所以降の活躍に期待&楽しみにしています。 2枚目の王鵬は上位で10勝と見事です。これで三役復帰ですかね。 2枚目の伯桜鵬も右腕を怪我しながらの8勝は頑張ったと思います。 三役昇進は微妙ですが、してくれたら嬉しいですね。4枚目の平戸海は 上位でよく頑張った感じがします。そんな8勝でしたね。 7枚目の隆の勝は、優勝争いもしての12勝は凄かったです。8枚目の宇良、 11枚目の正代、18枚目の獅司は10勝と健闘しましたね。16枚目の友風も 大怪我を抱えながらの幕内での勝ち越しは見事でした。 3枚目の豪ノ山は、1勝しかできませんでしたが、それでも終盤は攻める 相撲で頑張っていた印象があります。5枚目の琴勝峰は3勝とやはり優勝の 翌場所は大変でしたかね。また来場所以降、立て直してもらいたいと思います。 新入幕の17枚目の日翔志は負け越し、残念ですが、7勝は頑張りましたかね。 来場所ですが、関脇が安青錦、王鵬、小結が隆の勝、伯桜鵬。 平幕に陥落が、若隆景、霧島、高安。新入幕が欧勝海。 再入幕が千代翔馬、錦富士。十両に陥落が尊富士、明生、錦木と予想します。 ●十両● 今場所は、新十両の11枚目の朝白龍が優勝しました。先場所の幕下優勝に 続いての優勝で、これは本当に注目ですかね。今後が楽しみです。 優勝争いは、前半は4枚目の三田と8枚目の荒篤山が争っていましたが、 後半からは、朝白龍、13枚目の朝乃山、3枚目の錦富士の争いになって きましたね。朝白龍は13勝、朝乃山は12勝、錦富士は11勝と見事でした。 三田は9勝、荒篤山は9勝と後半に崩れたのが残念でした。 錦富士ですが、青森出身の幕内力士は、1883(明治16)年5月場所の一ノ矢 以来142年間途切れなかったのですが、尊富士の休場によって途切れるかも しれないと言われていましたが、錦富士が幕内に復帰しそうなので、 途切れることはなくなりましたね。良かったです。 筆頭の欧勝海は9勝で来場所の新入幕が楽しみですし、2枚目の千代翔馬も 9勝と勝てるようになってきて嬉しいです。 新十両の14枚目の西ノ龍は8勝で勝ち越しとまずまずな感じですね。 12枚目の朝翠龍は7勝、13枚目の旭海雄は6勝と負け越し、残念です。 来場所ですが、新十両は長村、五島。再十両は北の若、若ノ勝。 幕下に陥落は遠藤、宮乃風、宝富士、旭海雄と予想します。 紫雷は、東から西になるぐらいで残留すると予想します。 ●幕下● 今場所は、20枚目の島津海が優勝しました。それで来場所は十両復帰を 狙えそうですかね。また幕内に戻ってきてもらいたいものです。 筆頭の北の若は5勝、2枚目の長村は5勝、3枚目の若ノ勝は5勝、 5枚目の五島が6勝とこのあたりが十両に上がりそうですかね。 10枚目の聖白鵬、10枚目の伊波、15枚目の出羽ノ龍あたりは来場所十両を 狙えそうですかね。温かい目で見守っていきたいと思います。 31枚目の炎鵬は5勝で勝ち越し。また番付を上げていったもらいたいです。 ●三段目● 26枚目の一意(かずま)が優勝しました。一意は、令和6(2024)年7月場所で 幕下最下位格付け出しでデビューしましたが、この場所は休場して序ノ口 まで陥落しましたが、令和7(2025)年5月場所から復帰してからは快進撃で 今場所は三段目優勝しましたね。来場所からは幕下での活躍に期待しています。 地元の富山県出身力士でもありますが、23枚目の旭水野が6勝しました。 これは嬉しいです。来場所はいよいよ幕下ですね。さらなる活躍に期待 しています。富山県出身力士は、49枚目の富豊は3勝と負け越しで残念です。 74枚目の坂林は4勝と勝ち越しは良かったです。 ●引退● 元幕内の水戸龍、元関脇の宝富士が引退しました。 水戸龍は、幕内、十両で頑張っていたのが印象的でした。 宝富士ですが、初土俵からの通算連続出場回数が1398回(歴代6位)、 幕内連続出場が990回(歴代7位)ということで。関脇まで昇進して長く幕内で 活躍していた印象ですが、こうして記録を見ていくと初土俵以来休場がなく、 連続出場記録は歴代6位の1398回と16年間ずっと土俵に上がり続けたのは 凄いですし、本当に鉄人ですね。 今までお疲れ様でした。 | ||
| write:2025/09/29 | rewrite:2025/10/02 | update:2025/10/14 |