2025/12/19 大絶滅展-生命史のビッグファイブ
【K-Pg境界(白亜紀)、新生代】
●5.K-Pg境界(白亜紀) 中生代の終焉●
<絶滅の原因>
ビッグファイブの中では4番目の規模の絶滅で、海域生物の種の68~72%、
陸上生物の種の67%が絶滅しました。6600万年前にメキシコ湾とカリブ海の
周辺に巨大隕石が落下し、その衝撃によって深さ32kmの穴ができ、
弾け切った隕石の塊が大気圏に飛んで、それが地球に降り注ぎ、火災を
引き起こしました。

また、大量の塵が地上を覆い、太陽に光が遮られて気温が急激に低下し、
酸性化した雨が降り注ぎ、海が酸性化し、植物プランクトン、
動物プランクトンが死に絶え、海の食物連鎖が崩壊し、大量絶滅を
引き起こしました。

<絶滅前の多様性>
海域では、植物プランクトン、硬骨魚類やサメ類、アンモナイトが、
陸上では、昆虫の種類も増え、有隣類、ワニ類、恐竜、哺乳類が繁栄しました。

<絶滅後の回復>
古第三紀からは、浮遊性有孔虫が3万年の間に個体数を増やし、現代に
つながる魚類が多様性と個体数を増加、陸上では鳥類以外の恐竜が地上から
姿を消した後、哺乳類は100万年の間に多様化と大型化を繰り返して
繁栄しています。

<展示物>
キューバ津波堆積物は、地層の変化が分かりやすいですね。チチュルブで
掘削されたIODPコアは、下位は、灰色と茶色の中間で衝撃によって融解し
結晶化した岩石で、中位も茶色で津波とその反射波による堆積物、
上位は白色で外洋でたまった炭酸塩岩なのですね。

ゴードリセラス、シュードフィリテス、パキディスカスは、まさに
アンモナイトといった感じで。

ティロサウルスは、ワニと深海生物の中間な感じがします。
ティラノサウルスの頭部やトリケラトプスの頭部は大きくて凄いです。
ワナガノスクスの化石は、まさにワニの形ですね。

あと、K-Pg境界から、
10万年後    大惨事期 シダの世界
30~70万年後 回復期   ヤシの世界
70万年後    発展期   マメ科の出現

という植物の発展が書かれていました。

●6.新生代に起きた生物の多様化●
<新生代の多様性>
新生代は、哺乳類の時代で、ウマの進化など、植物食哺乳類が大型化し、
植物は被子植物が広がります。そしてさらに肉食動物が登場します。

哺乳類も最初はウサギぐらいの大きさでしたが、2000万年の間にカバぐらいの
大きさになり、さらに1000万年後にはサイやゾウと同じぐらいの大きさに
なります。

700万年前には霊長類が登場し、道具を作る能力を獲得し、急速に進化し、
20万年前にはホモ=サピエンスが登場しました。

そして絶え間ない動物と植物の関りを経て現在の地球で見られる生態系が
できあがりました。

<人間活動が変えた地球環境とこれから>
別府湾の海底から採取した堆積物コアには、1950年以降の核実験の痕跡や
化学物質、マイクロプラスチックなど人間活動の痕跡が地層に刻まれる
「新人世」を示す貴重な証拠となっています。

自然の周期では、今は温暖な間氷期にあたり、将来は氷期に入るはずですが、
産業革命以降の化石燃料利用により、二酸化炭素が急増し、これが人間活動に
よるものが明らかです。今後の温暖化の進行は、二酸化炭素などの
温室効果ガスをどれだけ抑えられるかにかかっています。

<展示物>
メリキップスやウマの骨格があり、まさにウマ形の哺乳類ですね。
ケナガネズミ、アマミトゲネズミ、アマミノクロウサギは可愛いです。
あと、モロッコ(アフリカの北西の国)南部の砂漠での化石発掘についての
展示もありました。
write:2025/12/21 rewrite:- update:2026/01/04


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