2021/10/17 大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語
   
今回は6体のミイラがメインの展覧会でした。

1体目のアメンイリイレトは、第26王朝のアメンイルディス1世という女性の
所領の役人でアメン神を礼拝する女性ということで。内棺は、外も中も絵や
ヒエログリフで奇麗でした。ビーズネットは、幾何学的で奇麗でした。
有翼スカラベの護符が付いていましたね。ミイラは奇麗に布で巻かれて
いましたね。ネブアメンの墓の壁画は、いかにも古代エジプトの美術といった
感じで。死者の書110番、審判の間は、シンプルにまとまっていますね。

ウジャホルのピラミディオンは、アヌビス神がミイラを作っている所が
描かれていますね。ジェドバステトイウエフアンクのカノポス壺は、
大きくて奇麗でした。ヒエログリフが前に書かれているのが奇麗です。

2体目のネスペルエンネブウは、第22王朝のカルナック神殿の神官でコンス神
に仕えていたとのことで、このネスペルエンネブウですが、2007年に開催
された「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」でも展示されて14年ぶりの
再会となりましたね。ミイラ(というか棺?)は、左右対称で奇麗でした。

ストラを付けたケベフセヌエフ神像は、素朴な感じがしました。
オシリス神像とホルス神に授乳するイシス女神は、銅に輝いていて奇麗でした。
トト神とホルス神による浄化の場面のレリーフは、この儀式、どこかで
見たことあるような、天地創造の神話だったかな?このレリーフは、凄い
素晴らしかったです。プスセンネスのステラは、シンプルで奇麗でした。
特に下の文字が良いですね。

3体目のペンアメンネブネスウトタウイは、第25王朝の下エジプトの神官で
バステト女神やマヘス神に仕えたとのことで。ミイラは胸元に護符のような
布が置かれていますね。棺はシンプルで中は絵とかなかったです。

コンスイルディスの像は、神官はこんな感じかなと。ケフのステラは、絵が
中心で赤茶色が奇麗でした。ホルのシトゥラは、絵やヒエログリフが白で
書かれていて奇麗でした。アマシス(イアフメス2世)の供物卓はシンプル
でしたね。イアフメス2世の物が見れるとは思わなかったです。セクメト女神
は、穏やかな表情でしたね。レリの死者の書は、ワニや蛇を追い払う呪文で
ヒエラティックでびっしりでした。ホルスのステラは、後ろの絵が凄いです。
ワニを踏んでますね。

4体目のタケネメトは、第25王朝の家の女主人の称号を持っています。
棺は大きいけど状態は良くないですかね。内棺は奇麗でシンプルな絵柄でした。
ミイラは、ビーズのネットに包まれていますね。

5体目のハワラの子どもは、ローマ時代の子供のミイラということで。
子供はあまりミイラにしないので珍しいみたいですね。ミイラは小さくて、
凛々しい肖像画が貼ってありますね。

6体目のグレコ・ローマン時代の若い男性は、棺は、素朴でシンプルですね。
ミイラは竹のような紐が巻かれていました。

カルトナージュのミイラマスクと部分覆いは奇麗でした。ミイラの覆い布は
いかにもローマ時代な感じの肖像画ですね。女性のカルトナージュのミイラ
マスクは、古代エジプトの一般的なものとはイメージが違いますね。
こんなのもあるんだと思った反面、その人の顔が分かりやすいですね。

ロゼッタストーンのレプリカは、ヒエログリフ、デモティック、ギリシア文字
がびっしりで凄く素晴らしかったです。これがヒエログリフ解読の鍵となった
のですね。ツタンカーメンの黄金のマスクのレプリカは、レプリカゆえに
少々軽そうな印象ですね。それでも充分奇麗で素晴らしいものですが。中まで
ヒエログリフがびっしり書かれていて凄かったです。あと、カタコンベが再現
されていて凄かったです。骨まで再現されていましたね。それから、猫の
ミイラの匂いが嗅げるコーナーがあって匂いを嗅いできたのですが、お香と
パラゾールが合わさったような匂いでした。

今回はなかなか濃密な展覧会でした。ミイラがじっくりと見れただけでなく、
ミイラ作りの道具や神官の儀式の道具、音楽をやるための楽器など多彩な物が
展示されていて素晴らしかったです。これだけでお腹一杯になったような
良い展覧会でした。

2回目の観覧についてはこちら
write:2021/10/20 rewrite:- update:2021/11/14


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