36.大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語(2回目)
今日は、国立科学博物館で開催されている「大英博物館ミイラ展」に
行ってきました。

実はこの展覧会ですが、10月に見ていたので、今回は2回目です。
なので、今回は映像の解説に重点を置いて見ていました。

1体目のアメンイリイレトは、胴体に詰め物があり、心臓は元の位置に
戻されていました。あと、土、砂、こけ、おがくずなどで詰め物がされて
おり、目には亜麻布が入れられています。歯が1本欠けていて膿瘍だった
みたいですね。

2体目のネスペルエンネブウは、死者を護るため、護符が置かれていました。
頭に椀が置かれていて、義眼は、石か陶器で作られており、喉と口に詰め物が
されています。あと、胸にたすき掛けのストラ(帯)があり、死者が神聖な
地位を与えられたことを示しています。12世代に及ぶ神官の家系ですからね。

3体目のペンアメンネブネスウトタウイは、胸飾りは、後世に付けられており、
心臓以外の内臓は取り出されており、腸部と腹部に顆粒状(かりゅうじょう)
の均質な材料で詰め物をされています。脳は取り出されていません。
内臓は、遺体の上に置かれた包みの中に保存されています。
アラローム性動脈硬化があり、骨を壊す病変があり、軟部組織の癌だったと
思われ、心血管疾患、または癌だったのではないかと言われています。

4体目のタケネメトは、胸部と内臓は取り出されていて、内臓を抜き取った
空洞に顆粒状の詰め物があります。脳は頭骨の中に残されたままでした。
両脚の3つの包みに内臓が納められています。髪は、頭の上でだんご状に
まとめられ、彼女の独自のスタイルだったかもしれません。

5体目のハワラの子どもは、子供のミイラは壊れやすくて白骨化している
ことが多いみたいですね。脳が取り出された後、樹脂が入れられています。
あと、体の中に4つの護符が入っています。

6体目のグレコ・ローマン時代の若い男性は、包帯は丁寧に巻かれており、
頭は複雑な模様を描くように巻かれています。頭骨の中に鼻から脳を取り出す
道具が残っており、脳は部分的に取り出されています。

あと、古代エジプト人は、ナツメヤシ、イチジク、ザクロ、椰子の実、
ブドウ、大麦、穀物を食べていたようで、それらの乾燥したものが展示されて
いました。あと、義眼があれば来世でも目が見えるようになるというのは
古代エジプトらしい発想だなと思いました。

今回ですが、ミイラの最新研究や最新のCTスキャンでこれだけのことが
分かるようになったのだなと思い、本当に素晴らしいと思いました。
死因や病変、どのようにミイラ化されたかが分かるようになるのですね。
テレビでやっていましたが、動脈硬化によって心筋梗塞で亡くなった
ミイラとかもありましたね。

あと、今回は、閉館45分前に行ったのであまりじっくりと見れませんでしたが、
ショップでヒエログリフのマグカップを買ってきました。AからZまでの
物があるのですが、僕は「M」を買ってきました。Mier(ミール)の「M」
ということで、今回はこれが最大の目的でした。それと、この展覧会が
特集されている新聞の号外を持ってくることができたのも良かったです。

前回の日記はこちら
write:2021/11/13 rewrite:- update:2021/11/14


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