| 松井康之像は、凛々しいですね。なんか公家のようです。松井興長像は、 まさに武将といった感じですね。
 
 あと、宮本武蔵ゆかりのものがたくさん展示されていました。書状や五輪書、
 達磨の絵などの絵画もありました。こんなの残っているのですね。絵画は
 水墨画ですかね。このようなものを描かれていたのだと驚きました。
 五輪書は、力士の琴奨菊がここから大関の口上に引用したのだなと思いながら
 見ていました。その箇所の「万理一空」が乗っている個所ではありません
 でしたが。
 
 緋黒羅紗段替陣羽織は、奇麗でした。徳川家光から与えられたものという
 ことで、葵の御紋があしらわれていますね。あと、細川藤孝に宛てた
 織田信長黒印状や豊臣秀吉血判起請文もあり、凄かったです。
 
 唐物茶壷は、シンプルで奇麗でした。これは、松井康之が、豊臣秀吉が
 直臣になるよう求めた時に、細川家への忠義を尽くすために断ったの
 ですが、それを秀吉に誉められ、与えられたものとか。
 縄簾水差は、灰色でシンプルでした。これは、その話を聞いた徳川家康が
 感心して贈られた物とか。
 
 細川忠興自筆血判起請文は、「松井康之の謀反は信じない、もしそうだと
 しても許す」と書かれており、松井康之は本当に主君に信頼されていた
 のだなと素晴らしく思いました。銀箔押尖笠形兜は、強そうでカッコイイと
 思いました。あと、千利休書状や茶器、松井興長自筆諫言状は5mの長さで
 すごかったです。それの全訳がありましたね。
 
 松井康之は、戦国最強の家老と呼ばれ、松井興長は、主君に意見を述べて
 藩主としてふさわしい道へ導いた人なのですね。
 
 今回は、細川家を支えた重臣の松井康之、松井興長についての展覧会でしたが、
 細川家への忠義を尽くしたがために豊臣秀吉や徳川家康から贈られた品があり、
 「松井康之の謀反は信じない、もしそうだとしても許す」と書かれた起請文は、
 藩主からの信頼の篤さをしのばれる素晴らしいものでした。そして、
 松井康之、松井興長についての物語を見ているような感じでとても素晴らし
 かったです。このような重臣がいたということをしっかりと覚えておきたいと
 思います。
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