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26.2024年後半の展覧会の地味なキーワード「玄奘三蔵」 | ||
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2024年後半の展覧会ですが、「令和のはにわブーム」とか言われて、「はにわ」 や「土偶」といった古墳関連のものが凄く話題になりましたが、僕が見ていて 2024年後半の展覧会で地味なキーワードとなっていたのが「玄奘三蔵」だった のではないかという気がします。 「玄奘三蔵」ですが、602~664年に生きておられた唐代の中国の訳経僧で、 629年にシルクロード陸路でインドに向かい、ナーランダ僧院などへ巡礼や 仏教研究を行って645年に経典657部や仏像などを持って帰還。 以後、翻訳作業で従来の誤りを正し、法相宗の開祖となり。 また、インドへの旅を地誌『大唐西域記』として著した人物です。 鳩摩羅什と共に二大訳聖、あるいは真諦と不空金剛を含めて四大訳経家と されます。 その「玄奘三蔵」ですが、2024年後半の展覧会「バーミヤン大仏の太陽神と 弥勒信仰」、「長安・夜の宴」、「唐ごのみ」の3つ展覧会で登場し、 「玄奘三蔵」ゆかりの物が展示されていました。 「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰」では、「玄奘三蔵像」や「玄奘三蔵 十六善神像」が展示され、「長安・夜の宴」では、玄奘三蔵についても パネルで書かれており、「唐ごのみ」では、「集王聖教序」という、 玄奘三蔵が、天竺から持ち帰った経典を漢訳した功績を称えるために建立 された石碑の拓本が展示されていたりしました。 2024年後半に「玄奘三蔵」が特別話題になったかと言えば、そうでもないの ですよね。なので、たまたまそのような展覧会が重なっただけかなという 思いですが、「玄奘三蔵」が好きな方には、この3つの展覧会は注目だった のかなという思いです。 |
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write:2025/06/28 | rewrite:- | update:2025/07/07 |