26.小惑星「リュウグウ」で地球より古い鉱物を発見
日本の探査機「はやぶさ2」が探査した小惑星「リュウグウ」に
地球が誕生するよりはるか以前に形成された鉱物が含まれていたと
報告されている。

米エネルギー省(DOE)傘下のブルックヘブン国立研究所などの研究者らは、
放射光施設「National Synchrotron Light Source II」(NSLS-II)でX線を
独自に組み合わせた技術を活用して、リュウグウのサンプルの化学組成を
分析した(分析に活用した技術は、サンプルを物理的に破壊することなく、
外部と内部の両方の化学組成を測定できるという)。

小惑星の表面と内部から採取した2つの微粒子から、マンガンを含む
ドロマイトやアンケライトといった炭酸塩鉱物、磁硫鉄鉱や磁鉄鉱のような
鉄を豊富に含む鉱物、硫化銅、歯や骨に含まれる鉱物としてよく知られている
ハイドロキシアパタイト、そして地球上では見つかっていない希少なリン化物
を特定した。

リュウグウは太陽系の低温の外縁部で形成された、より大きな原始惑星から
生まれた可能性が高いと考えられる、炭素を豊富に含む地球近傍小惑星。
47億年以上前に放射性崩壊で穏やかに加熱され、熱が水や二酸化炭素などの
氷を溶かし、岩石に浸透する流体を放出した。この流体が化学反応を
引き起こし、多様な鉱物の集合体を残した。

科学者は、「地球は絶えず変化しており、時間の経過とともに、太陽系が
どのように形成されたかの手がかりが、ほとんどを消え去ってしまった」
「リュウグウのような小惑星は、太陽系の歴史のこの重要な一片を
保存している」と述べている。


リュウグウから地球より古い鉱物があって、それでリュウグウがどのように
形成されてきたかが分かってきたのですね。47億年以上前の放射性崩壊とか
なんか想像もつかない凄い世界だなと思ったりしました。

このような感じで、地球や太陽系の起源がまたさらに解明してくれることを
願います。


小惑星「リュウグウ」で地球より古い鉱物を発見–太陽系の重要な歴史を保存
こちら
write:2025/08/29 rewrite:- update:2025/09/28


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