20.はやぶさ2が向かう小惑星は細長い「ピーナツ形」
米航空宇宙局(NASA)は14日、木星の衛星エウロパに生命を維持できる環境が
存在するか調べるため、探査機を打ち上げた。外殻の氷の下にあると
考えられる海などを調査する。

探査機「エウロパ・クリッパー」はこの日、フロリダ州のケネディ宇宙センター
からスペースXのファルコンヘビーロケットで打ち上げられた。
5年半かけて約29億キロを飛行し、2030年に木星の周回軌道に入る予定。

探査機は長さ約30.5メートル、幅約17.6メートル。アンテナなどを完全に
展開するとバスケットボールコートよりも大きくなる。

木星で確認されている衛星95個のうち4番目に大きいエウロパは、
直径が地球の4分の1ほどの約3100キロだが、液体状態の海に地球の海の
2倍の水がある可能性が指摘されている。

地球の海は生命誕生の地と考えられており、エウロパに液体の海があれば
地球以外にも生命が生息する可能性が高まる。ミッションには、内部の海と
外殻の氷層の測定、エウロパの表面組成マッピング、氷層から噴出している
可能性のある水蒸気の調査などが含まれる。

NASAのジム・フリー副長官は「エウロパで発見されるものは、宇宙生物学の
研究、そして宇宙におけるわれわれの位置付けに対する見方に大きな影響を
与えるだろう」と述べた。

NASAの宇宙生物学者モーガン・ケーブル氏は、「地球外の海がどのような
ところなのか、その中でどのような生化学作用が起こる可能性があるのか
調べることが重要だ」と任務を説明した。

一方、NASAは、エウロパ・クリッパーがこれまでNASAが開発した惑星探査機の
中で最も大きな宇宙船だと説明した。本体は、木星周辺の強い放射線に
耐えるためにチタンとアルミニウムで作られている。


確かに、木星の衛星エウロパは、以前から生命が存在するのではないかと
言われてきましたが、ついに探査機を打ち上げたのですね。
色々な測定や調査をするようですが、その過程で、何か生命の痕跡があれば
嬉しいですね。

あと、太陽系で生命が存在するのではないかと言われているのは、土星の衛星
のタイタンとエンケラドスですが、このあたりにも、かつての土星の探査機
「カッシーニ」のように、この2つの衛星にもいつか探査機が送られたら
良いなとか思ったりします。

探査機「エウロパ・クリッパー」の2030年の木星の到着を楽しみにしています。


米探査機、木星衛星に向け打ち上げ 「地下海」の生命環境調査へ
こちら

NASAの木星衛星探査機、生命体を調査
こちら
write:2024/10/15 rewrite:- update:2025/01/31


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