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21.冥王星の夜側の様子とハートの左側「スプートニク平原」 | ||
2015年7月14日に冥王星へ最接近してその表面を撮影した ニュー・ホライズンズは、冥王星から徐々に離れつつある間に夜側の様子も 捉えました。 ●冥王星の夜側の様子● 暗闇の中に浮かび上がる冥王星を取り囲む光のリングは、大気中に幾重にも 重なる「もや」の層です。このもやは、窒素やメタンなどの大気成分が 紫外線によって変化し生成される有機化合物(ソリン)の微粒子で 構成されていると考えられています。 ●ハートの左側「スプートニク平原」● ニュー・ホライズンズが撮影した画像のなかでも目を引くのは、ハート形にも 見える明るい色合いの領域です。冥王星を発見したクライド・トンボー氏に ちなんで「トンボー領域(トンボー地域:Tombaugh Regio)」と呼ばれる この領域のうち、比較的平坦な西側の部分は 「スプートニク平原(Sputnik Planum)」と名付けられています。 冒頭の画像の大半を占める平坦な箇所がスプートニク平原です。 ここは、少なくとも厚さ4kmに及ぶとされる広大な氷床で、主に窒素の氷で できており、ここには40億年ほど前に直径50~100kmほどの小天体が衝突し、 薄くなった地殻の表面に氷の層が形成されたとみられています。 また、冥王星と衛星カロンは潮汐作用によって自転と公転の周期が同期した 「潮汐固定(潮汐ロック)」の状態にありますが、氷床が成長するにつれて 冥王星の自転軸が変化し、スプートニク平原がカロンの反対側に位置する ようになったと考えられています。 ●ニュー・ホライズンズとは● ニューホライズンズは2006年にNASAによって打ち上げられた宇宙探査機です。 2015年7月に史上初めて冥王星と衛星カロンの接近観測を行い、 2019年1月には太陽系外縁天体「アロコス」(以前はウルティマトーレの愛称 でした)の観測を実施しています。 また、2021年4月17日には、ニューホライズンズが太陽から 50天文単位(約75億km)離れた地点を通過したとNASAから発表がありました。 現在、ニューホライズンズの運用チームは、次に探査する太陽系外縁天体を 捜索しています。探査機の原子力電池は2030年代後半まで持つ予定で、 今も星間空間に向かって航行しています。 ●感想● 冥王星の夜側の様子については、あの写真を見ていたら、なんか皆既日食に なっているよな感じに見えてしまいます。 2015年に探査機「ニュー・ホライズンズ」に冥王星に到達した時の写真として ハート形の平原があることは分かって、あのハート形がなかなかツボだったの ですが、あの平原は「トンボー領域」と呼ばれていて、ハート形の左側が 「スプートニク平原」と呼ばれていたのですね。「じゃあ右側は何て呼ばれて いるの?」と思って調べましたが、分かりませんでした。特にこれといった 名称は無いのかなと思ったりしました。左側が名前があるなら、右側も名前 付けましょうよと思ったりします。 探査機「ニュー・ホライズンズ」ですが、残念だったのが、土星を探査した 探査機「カッシーニ」みたいに冥王星に留まれず、そのまま通過してしまった ことですかね。冥王星に留まることができればもっと冥王星の詳細が解明 できたのかなという思いです。そこまでの技術がなかったのかな? だとしたら、次がもしあるなら次に期待ですかね。それでも、太陽系外の 天体を撮影できたりして、まだまだ活躍はしているみたいですけどね。 また、今後、謎が色々と解明してくれることに期待しています。 冥王星の夜側の様子。ニュー・ホライズンズが撮影(2015)【今日の宇宙画像】 こちら 冥王星のハートの左側「スプートニク平原」をクローズアップ【今日の宇宙画像】 こちら |
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write:2025/03/13 | rewrite:- | update:2025/03/31 |