2023/08/24 「受け継がれる祈りの心」、「神への祈り」
●特別企画展「受け継がれる祈りの心」●
奉献碑部分は、ヒエログリフが奇麗でした。碑には、「ウセルマアトラー・
セテプエンラー」と書かれていましたが、ラメセス2世のことですね。
神を捧持する人物像部分は、本当に足だけですね。ラメセス6世が、
アメン神に捧げたものということで、全身がなかったのは残念です。

ネブティ浮彫は、奇麗でした。ネブティですが、ハゲワシ(ネベト)と
コブラ(ウァジェト)の2女神ということで。
ハトホル柱モデルは、白くて奇麗でした。そして、柱の形が立派でした。

人形棺蓋は、頭部に翼の生えたスカラベが描かれていてすごく奇麗でした。
パピルスは、小さくて細かいのですが、不思議な感じがしました。
供物台は、シンプルでした。奉献用鉢は、ソベク神とホルス神に捧げた物
ということで、丸いが少し欠けていますね。そして、模様が不思議でした。

●学生プロジェクト展示「神への祈り」●
ウジャトの眼、護符、スカラベがありましたが、小さくて細かかったです。
カノポス容器蓋は、色が今だに残っていて凄いです。
タウェレトのウシャブティは、白くて、彩色が奇麗でした。
ワハイブレーのウシャブティは、小さくてシンプルでした。

供物盆は、シンプルで食べ物の形がありますね。鉢は、シンプルで青白い
です。アマルナ浮き彫り断片は、アクエンアテンの時代の物ですが、
写実的な所が、確かにアマルナ時代のの様式といった感じがしますね。
ステラ上部は、ヒエログリフが細かくて奇麗でした。

ホルス神の眼を持つヒヒ像ですが、可愛いですね。手にホルス神の眼を持って
いる所が良いです。青と緑の中間といった感じで奇麗です。この像ですが、
あまりにも傷みがひどかったため、2021年6、7月にクラウドファンディング
で資金集めをして、調査と修復をしてようやく展示できる状態になりました。
その時にX線やCTスキャンで中の様子を調査し3Dデータとして残したり
しています。

●総評●
今回は、本当に小規模でそれぞれの展示会が、2016年の富岡コレクション
だいたい同じくらいの数ですかね。ですが、神様に関する物や供物台や
奉献碑など、あとは、ウシャブティといった埋葬するための物が色々と見れて
良かったです。

ホルス神の眼を持つヒヒ像も本当に素晴らしいものでした。調査、修復して
再び展示できるようになったのは本当に良かったです。このヒヒ像ですが、
2015年に横浜で展示してませんでしたか?」と受付のスタッフの方に
聞いてみましたが、「展示されていません。展示できる状態ではありません
でしたので」という答えが返ってきました。2015年に横浜で展示されていた
のはレプリカ??

こんな感じで、東海大学のコレクションの一部を色々と見れたのは良かった
です。
write:2023/09/08 rewrite:- update:2023/11/27


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