2023/09/02 海-生命のみなもと-
最初に、はやぶさ2が採取した小惑星「リュウグウ」のサンプルについて
書かれていました。リュウグウのサンプルに含まれる鉱物の多くは
水の存在下で形成され、鉱物の中から液体の水、炭素、水素、窒素、酸素、
硫黄など有機物を構成する元素が豊富に含まれ、約2万種以上の有機分子
も含まれている。アミノ酸、核酸と塩基など、リュウグウのサンプルは
太陽系で最も原始的な物質ということが書かれていました。
あと、はやぶさ2の10分の1のレプリカや隕石が展示されていました。

「水の来歴については、微惑星が内包していた水が惑星形成後に隕石となって
地球に降り注ぐようになり、大気の水蒸気となり、やがて海になったという
ことが書かれていました。

「海はいつどのようにできたのか」ですが、地球が冷却されてくると水蒸気の
熱い雨となって地表に降り注ぎ、40億年前には海が存在していたということが
書かれていました。

あと、1977年に東太平洋で海底熱水活動が発見されたことも書かれていました。

約30億年前に海で太陽光エネルギーを使って二酸化炭素から酸素を放出する
微生物が誕生し、24億年前には、氷河期が終わり、温暖な気候になって
シアノバクテリアが爆発的に繁殖に、膨大な量の酸素が蓄積され、真核生物
が誕生、進化していったことが書かれており、「水中で起こった私たちの
祖先の進化の表」がありました。

地球の表面積の約70%が海で、地球の水は99.2%が海水で、一番深いのは、
マリアナ海溝のチャレンジャー海淵で10900mで、日本の海は小笠原海溝で
9800mで4枚のプレートの境界ということが書かれていました。

インドネシアのシーラカンスは、白くて大きかったです。タイマイ、
アカウミガメ、アオウミガメは可愛かったです。ウチワ状の八放サンゴは、
数がたくさんでびっしりとありました。親潮の魚類は、わりと小さいのが
多いですね。鉛直移動の生物は、丸いのが多いですね。超深海の生物は、
異様で不思議な感じでした。ナガスクジラは、凄く大きくて、これは圧巻
でした。頭骨は長さ4mで、200~500mまで潜るとのことで。
オオキタムラサキウニは、紫というか茶色ですね。そして丸くてトゲが
ありますね。ラッコの親子は、可愛かったです。

アイソロギングは、データロガーという体に付けて動物を追跡する装置で、
海の生物の行動力を知る新たなアイデアと方法の内、同じ元素だが、
重さが違うもの(同位体:アイソトープ)を用いる方法と書かれていました。

ドローンは、2018年頃から伊豆諸島の三宅島周辺で鑑賞されるようになった
ザトウクジラのブロー(潮吹き、鼻水)を採取する国内初の研究プロジェクト
ということが書かれていました。

あと、ホモサピエンスとの海のつながりということで、原始的な木の船や
縄文人が展示されていました。沖縄の武芸洞に眠る人骨は、服装から
考えて当時この場所で権力のある人だったのだろうか?

それから、深海を調査する無人探査機が展示され、ハイパードルフィンは、
大きくて凄い機械でした。日本近海に分布する海底鉱物資源や熱水からの
金回収技術について書かれており、水の下を探査するAUV(自律型無人潜水機)
での海洋生物の探査について書かれておりました。あと、海の環境保全として
やらないといけないことも書かれていました。

今回ですが、この展覧会は行く予定ではなかったのですが、はやぶさ2が
採取した小惑星「リュウグウ」のサンプルについての展示があると聞いて
それで興味を持って見に行った感じです。そのサンプルが地球に海を形成する
ような鉱物があったことが分かったことが興味深かったですし、海の生物や
様々な形で海の調査やや海洋生物の行動を研究していること、
そして、海の環境保全についてふれられた、海について色々と知ることが
できた興味深い展覧会でした。海や海の形成の過程や海洋調査などに興味が
ある方は行かれることをお勧めします。
write:2023/09/14 rewrite:- update:2023/11/27


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