| 今回は、ナポレオン1世のエジプト侵攻に関わる「エジプト誌」初版、 ヒエログリフを解読したシャンポリオンの「エジプトとヌビアの記念物」、
 ドイツ・ベルリンのエジプト博物館初代館長レプシウスの「エジプト・
 エチオピアのモニュメント」初版を2017年以来8年ぶりの展示することに
 なりました。
 
 それに加え、シャンポリオンがヒエログリフ解読の成果を最初に発表した論文
 「ダシエ氏への書簡」を初めて公開することになりました。
 
 ●「エジプト誌」●
 テーベ、メディエト・ハブ神殿は、レリーフが奇麗です。
 テーベ、カルナクのアメン大神殿内のレリーフは、ヒエログリフと絵が
 綺麗です。デンデラは、不思議な塔といった感じで。スフィンクスは、白黒
 ですが、スフィンクスとピラミッドが描かれていて壮観です。あと、地図も
 ありましたね。
 
 ●レプシウスの「エジプト・エチオピアのモニュメント」●
 ギザのピラミッドは、壮観で奇麗です。カルナク神殿は、細かいイラストで
 本当に綺麗です。ギザのピラミッド群西側のマスタバ墓は、人がたくさん
 描かれていてにぎやかで奇麗です。ギザのピラミッド群西側と言えば、
 今は吉村作治さんが発掘をされているあたりですかね?
 
 あとは、人やヒエログリフがいっぱいの奇麗なイラストが多かったです。
 ルクソールに西岸、クルナト・ムライ地区にある墓は、ファラオの姿が
 凛々しくて奇麗ですし、人々が供物を捧げている所が良いですね。
 カルトゥーシュも奇麗です。ファラオは、ツタンカーメンですかね?
 
 アブ・シンベル神殿内の像は、神様やラメセス2世の像がカラフルに
 描かれているのが良いですね。実際はこんなにカラフルではないですがね。
 
 サッカラの階段ピラミッドの東側にある岩窟墓は、エメラルドグリーンの
 空に黄色い星がたくさん描かれていて、なんか王家の谷のラメセス6世の墓を
 思い出しました。あと、この本の図版篇補遺も展示されていました。
 
 ●シャンポリオンの「エジプトとヌビアの記念物」●
 アブ・シンベル神殿は、チャリオットに乗って弓を引くファラオが凛々しくて
 強そうです。あと、レリーフが奇麗です。
 
 ●シャンポリオンの「ダシエ氏への書簡」、「ドルプ氏への書簡」●
 いずれも、シャンポリオンが書いたものですが、ヒエログリフ、
 カルトゥーシュで囲まれたファラオを名前が書かれていますね。
 細かいです。
 
 ●総括●
 今回展示された貴重書ですが、レリーフや建造物のイラストをここまで
 緻密に描いて古代エジプトの記録を残したのだなと思いながら見ていました。
 今回は特に、「エジプト誌」やレプシウス、シャンポリオンに興味がある方
 にはおすすめです。
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