2024/04/17 法然と極楽浄土
恵心僧都源信像は、浄土信仰の契機となった「往生要集」の著者ということで、
暗いが表情は穏やかでした。往生要集は、字が奇麗で、往生要集絵巻は、
阿弥陀如来の来迎といった感じですかね。あと、浄土三部経である、無量寿経、
観無量寿経、阿弥陀経ですが、そのお経の展示もありました。漢字が
びっしりで字が奇麗でした。善導大師像は、シンプルで素朴でした。

二河白道図は、善導が著した「観無量寿経」に説かれている「二河白道」を
描いたものということで、少々見辛いですかね。浄土五祖絵も浄土五祖絵断簡
もですが、絵が平安絵巻みたいで奇麗でした。法然上人坐像は、穏やかですが、
目が力強く立派な感じでした。法然上人立像は、下の蓮が金で奇麗でした。
涅槃仏像は、小さいですね。なんかタイのワット・ポーにある涅槃仏みたいと
思ったりしました。法然が著した「選択本願念仏集」も展示されていました。

法然上人絵伝は、絵が奇麗で白、黒、緑が多かったです。字はくずし字ですね。
伝法絵流通断簡は、法然没後15年の嘉禄3年(1227年)に最古の法然絵伝が
成立したものですが、絵が、極楽浄土を描いている感じで奇麗でした。
法然上人絵伝(琳阿本)は、拾遺古徳伝絵は、法然から親鸞への正当な継承を
示す事跡ということで、たくさんの僧が描かれていますね。

法然上人涅槃図は、こんなのあったんだと思ったり。下にたくさんの僧が
描かれていて、その中心に寝ている(というか涅槃)法然がいますね。

阿弥陀如来立像は、穏やかで金が残っていますね。
綴織當麻曼荼羅は、見辛いけど仏様がいっぱい書かれていると思ったり。
刺繍阿弥陀名号は、金の色が奇麗で黒い字で「南無阿弥陀仏」でくっきりと
書かれていますね。曼荼羅は、絵がだいぶはっきり見えますね。

紫壇塗螺鈿厨子は、阿弥陀三尊像が奇麗です。地獄極楽図屏風は、上に浄土、
中間に海、左に地獄、右に現世が描かれていて奇麗です。
刺繍阿弥陀三尊来迎図は、全体的には暗いですが、仏様が奇麗です。

阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)は、阿弥陀如来を中心にたくさんの菩薩が
囲んでいて凄く奇麗です。この絵は、前回の修理から380年以上経過していて
2019年4月から2022年まで3年かけて「紡ぐプロジェクト」として解体修理
をして、今回は修理後初公開となりました。

源空証空等自筆消息は、源空(法然)とその門弟の証空(1127-1247年)が
熊谷直実に宛てた手紙ということで、字が不思議な感じでしたし、こんなもの
残ってたんだという思いです。証空上人思惟像は、穏やかに祈っているような
感じでした。証空上人絵伝は、絵は平安絵巻みたいで奇麗でした。

聖囧(しょうげい)上人像は、シンプルで奇麗でした。
聖聡上人像の聖聡(しょうそう、1336-1440年)は、聖囧の高弟ということで、
綺麗で一心に祈っている感じが良いです。あと、書簡が色々と展示されて
いましたが、字が滑らかで、絵は奇麗でした。一枚起請文は、後柏原天皇の
宸筆ということで、なんか字が不思議な感じでした。

満誉尊照上人坐像と徳川家康坐像は、4月30日から実物を展示すると
いうことで、今回はパネルでした。満誉尊照上人坐像は、存在感が凄いです。
徳川家康坐像は、凛々しく、表情が力強い感じでした。
日課念仏は、字が細かいです。ひたすら「南無阿弥陀仏」と書かれています。

宋版一切経は、こんな物あったんだと思ったり。浄土三部経は、字が金で
奇麗でした。八天像は、力強くて顔が怖いのが多いです。まあ、天は
こんな感じですよね。帝釈天は穏やかな表情でした。

浄土宗諸法度は、元和元(1615)年7月に徳川家康が、浄土宗に出した
全35箇条からなるもので、家康が出した法度と言えば、武家諸法度や
禁中並公家諸法度は聞いたことあったのですが、寺社にもこのような法度を
出していたのですね。

祐天上人像は、素朴で凄いです。袋中(たいちゅう)上人像は、琉球王の
尚寧王が描いたものということで、奇麗な絵です。
黒漆司馬温公家訓螺鈿掛板は、素材が黒で字が金でしっかりとした奇麗な字で
書かれていました。當麻寺練供養図は、下に僧、上に仏様がたくさんで
奇麗でした。五百羅漢図は、なんかインドと中国の中間のような作風と言うか。
描かれている僧が力強くて奇麗です。

仏涅槃群像ですが、もう圧巻で本当に奇麗でした。寝ている(というか涅槃)
の仏様を中心に僧や天が多く飾ってあり、麒麟や龍といったおめでたい動物、
中には普通の動物もありましたが、とにかく、壮大、圧巻で奇麗でした。

今回は、法然上人の布教活動を中心に展示されている感じですかね。
そして、阿弥陀如来の来迎図だったり、仏様の涅槃図があったりで
どれも奇麗でした。そして、法然上人が活動していた鎌倉時代から
江戸時代にかけて、浄土信仰がどのように伝わっていったかが分かって
興味深いものでした。展示物は、「阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎)」
と「仏涅槃群像」が凄かったです。
write:2024/04/21 rewrite:- update:2024/09/04


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