24.松岡美術館 常設展示
昨年の4月23日に「古代エジプトの美術 平穏と幸せへの願い」を見るために
東京都の目黒にある松岡美術館に行ってきましたが、その時に常設展示も
見てきましたので、今回は、常設展示について書こうと思います。

●1階 展示室1 古代オリエント美術●
展覧会「古代エジプトの美術 平穏と幸せへの願い」が開催されて
いました。

●1階 展示室2 現代彫刻●
ヘンリー・ムアとエミリオ・グレコの彫刻作品が展示されていました。

壁を背にした三つのモチーフNo.1は、裸婦を表現しているのでしょうか?
女性の裸体を簡略化した、シンプルにしたような感じがあります。

水浴の女は、腰掛ける女性は裸体で、デフォルメ無しできちんと表現している
感じがあります。

パトリシア・パターソン、アンナ・テイトは、女性の胸像で、頭の髪飾りが
綺麗で、顔は優雅な感じがします。

●2階 展示室3 古代東洋彫刻●
中国仏教彫刻、ガンダーラ彫刻、インド彫刻、クメール彫刻の作品が展示
されていました。

クメール彫刻は、クメール人の王国の真臘(しんろう)が、カンボジアの
支配を確立した6世紀中期以降の美術でした。

ここの展示物は、独特の仏教美術でタイやカンボジア、アンコール・ワット
あたりでありそうな仏教美術だなと思いながら見ていました。

そして、ヒンズー教美術、ガンダーラ美術は、日本の仏教美術とはまた
違ったもので、とても興味深かったです。

●1階 ロビー & 階段踊り場●
ペネロープは、紀元前8世紀末のアオイドス(吟遊詩人)であったとされる
ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」の主人公でオデュッセウスの妻でした。
彫刻は、女性が何か考え込んでいるような不思議な感じでした。

猫の給仕頭は、可愛いです。

エイコは、エミリオ・グレコの作品で、パトリシア・パターソンや
アンナ・テイトと同様に女性の胸像で、頭の髪飾りが綺麗で、顔は優雅な
感じがします。

ミネルヴァは、ローマ神話の女神で、ギリシア神話のアテナにあたる女神
ですが、甲冑を付けていて、女神ながら強そうと思わせるような力強さが
あります。

アルテミスは、ギリシア神話に登場する狩猟・貞潔の女神で、ローマ神話では
ディアナにあたる女神ですが、白くて奇麗です。

アフロディテは、ギリシア神話に登場する愛と美と性の女神, 生殖と豊穣の
女神で、ギリシア神話のウェヌスにあたる女神ですが、綺麗な作品です。
胸が全開で官能的でした。

ゼウスは、ギリシア神話の主神たる全知全能の存在で、宇宙や天候を支配する
天空神で、ローマ神話ではユピテル(ジュピター)にあたる神様で、
彫刻は、17世紀ルイ13世時代のフランス宰相リシュリュー枢機卿の旧蔵品で、
ロワール地方のリシュリュー一族の城館に収蔵されていたものです。
まさにギリシアの美術といった感じで、力強いです。

●総括●
松岡美術館の常設展示ですが、古代オリエント美術、現代美術、古代東洋美術、
ギリシア神話、ローマ神話の作品など幅広い作品が色々と見れて良かったです。


古代エジプトの美術 平穏と幸せへの願い
こちら
write:2025/03/11 rewrite:- update:2025/03/22


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