24.火星移住計画に朗報!地表近くの氷発見
赤い惑星「火星」で水深1m未満の浅い地下に氷が存在する可能性が高い地域
を確認したと、BGRなど海外メディアが最近報じた。

米ミシシッピ大学地質学科の研究チームは、火星偵察軌道衛星
「MRO(Mars Reconnaissance Orbiter)」に搭載された高解像度カメラ
「HiRISE」の映像を分析し、火星の中緯度地域に位置するアマゾニス平原北部
で特異な地形を発見した。

この地域には、なだらかなクレーター、多角形のひび割れ、いわゆる「脳地形」
と呼ばれる地形が存在する。研究チームは地形学的分析を通じて、
一部の地域で地表から1m未満の深さに氷が存在する可能性が高いことを
突き止めた。

アマゾニス平原の利点は、比較的温和な寒さと豊富な太陽エネルギーが
得られることだ。宇宙船や探査基地に搭載されるバッテリーが効率的に機能し、
氷が蒸発しにくいことから、長年米航空宇宙局(NASA)の有人探査着陸地候補
として注目されてきた。

火星表面のそれほど深くない場所に水が存在することは、宇宙現地資源利用
(ISRU)技術の実現可能性を示唆している。氷を溶かして飲料水を得たり、
水を酸素と水素に分解して宇宙飛行士の呼吸を助けたり、さまざまな機器の
燃料として利用したりすることが可能だ。

これにより、宇宙船の打ち上げ重量を大幅に削減し、火星基地の建設コストを
抑えることができる。また、地下の氷は火星で古代生命体の痕跡を探るうえで、
重要な手がかりとなるだろう。

火星での氷の掘削と分析の経験は、今後木星や土星の氷衛星への探査に
用いられる機器の改良にも貢献し、惑星天文学の新たな地平を切り開くことが
期待されている。


火星のアマゾニス平原北部で水深1m未満の浅い地下に氷が存在する可能性が
高いってこれまた凄いですね。火星の地下にまだ水が残っていたのが驚き
ですね。それで火星基地の建設とかはやりやすそうですし、火星で古代生命体
の痕跡もあるかもしれませんね。

これで火星の調査もますますやりやすくなりますかね。まずは月に人が
住めるように、そこからのような気がします。火星はその次ですかね。


火星移住計画に朗報!地表近くの氷発見で「飲料水・酸素・燃料」現地調達が現実に、NASA有人探査着陸地候補も浮上
こちら
write:2025/07/05 rewrite:- update:2025/07/07


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