Mirlard!(ミルラード!)
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STORY

 

第6話 モンストラス攻防戦
今から1年前のエルストック暦783年、この年はミルラード王国と
ゴブリン系、ゴーゴン、ラミア、ケンタウロスなどモンスター系の種族が
数多く住んでいる街、モンストラス自治区との戦争がありました。

僕はペティオス=ケファティウス。12歳。モンスター系の種族が
数多く住んでいる街、モンストラスに住んでいるゴーゴン族の魔戦士。
ここで生まれ育ち、数多くの種族の住民とも仲良く暮らしている。
最近は、人間やエルフなどがたくさん住んでいる街、首都のグリュックにも
憧れており、いつかはそこで住みつきたいと願っている。
ただ、最近はグリュックとも不穏な情勢になってきている。
グリュックの軍隊がモンストラスに攻め込んでくるという噂を聞いている
そのことがモンストラスの市長、ホブゴブリンのフォルスタの耳にも入り、
今は街の前に土塁を築いたり、穴を掘って堀をつくったりしている。
僕も今は、その手伝いをしたり、いつ敵が攻めてきても良いように警備を
したり、闘いの訓練をしている。今はそうして日々を過ごしている。

グリュックとモンストラスとの戦争と言えば、ここ、ミルラード王国が
建国してからは3度ある。最初は、155年に当時の国王ホノリウス2世に
よるもの、2度目は232年の国王メルティフェクス2世によるもの。
こちらは国王の崩御によって戦争は中止された。3度目は284年の
国王アルタクセルクセス2世によるものでこちらは膠着状態が続いたため、
287年に休戦。次の国王で3大王の1人のアレクサンドロス3世が
モンストラスへの正式な謝罪と再びモンストラスの自治を認めたことで
それ以来戦争もなく、お互い平和に暮らしていた。だが、今回ついに
再び崩される時が来た。

1ヶ月後、グリュックの軍隊が攻めてきた。もうその頃には、土塁も堀も
完成しており、そしてみんなそれぞれの持ち場に付いて準備は万端だった。
そして僕も左端のあたりで待機し、戦闘に向けての準備をしていた。
数日後、敵の軍隊がモンストラスに向けて攻めかかってきた。
中心のあたりでは激しい戦闘になった。ゴブリンやホブゴブリンたちは
剣や短剣、拳をもって闘ったり、ラミアたちは魔法や妖しい術を使って
攻め込んでくる人間やエルフたちを翻弄している。そしてケンタウロスたちは
槍や弓で敵を攻めている。僕たちゴーゴン族は剣や棒、杖などで闘ったり
石化光線で敵を石にしたりして闘い、モンストラスを守り続けた。
僕は待機していたが、戦闘の報告などは逐一入ってきていた。

しばらくして、左側の戦場から少し外れた場所から音楽や楽しそうな騒ぎ声が
聞こえてきた。何だろうと、ふとそこを見ると、人間の剣士が、人間や
エルフをはじめ、ラミアやゴブリンの詩人や踊り子たちとどんちゃん騒ぎの
宴会を始めていた。そして、その剣士は、この戦争を高みの見物とばかりに
眺め、酒の肴にしていた。
「不謹慎な連中だなあ…。」
僕は思わず苦笑いをしてしまった。だけど、今は戦闘の方が大事なので
その剣士よりも戦闘に集中しようと思った。

数時間後、僕の持ち場からも敵が攻めてきた。そこで僕は精いっぱい戦った。
僕が持っているバードロッドで敵の剣を受け流したり、敵を殴ったりして
闘い、時には石化光線を使って敵を石にしたり、敵を翻弄したりしていた。
その時、敵も味方も虚を突かれた。先ほど、詩人や踊り子たちと
どんちゃん騒ぎをしていた剣士がこちらに向かってきた。そして、
敵であるグリュック側を攻撃してきた。そして、剣士は皆に向かって叫んだ。
「だいたい、こんなつまらない戦争やってられるかってんだ!!
俺はモンストラス側に付くぜ!!」
そして、グリュック側の兵士を切り倒していった。僕も他の仲間も
突然の味方に驚いた。そして大いに仲間の士気が高まった。
そのおかげで、僕の持ち場から攻めてきた敵を押し戻すことに成功した。
そこで、僕はその剣士に話しかけた。
「あの、このだびはありがとう。あなたは??」
「俺は、ロア=シュタイナー。国王陛下に仕えている魔剣士だ。」
「そのような方が、僕たちの味方を。どうしてまた??」
「まあ、今回の戦争は国王陛下のご意思ではない。ワルデガルドという貴族が
陛下に媚を売るために仕掛けたもの。そんな馬鹿馬鹿しい戦争やって
られないよ。だから、君達モンストラス側に付いたんだ。」
「そうだったんだ。確かに、貴族が陛下に媚を売るために僕達が
住んでいる所を奪われるのは腹立たしい。」
「そうだろ。だから俺はあいつらが気に入らないんだよ。」
「では、共に戦ってくれるのですね。」
「ああ。」
この時、ロアを敵のスパイではないかという疑いを持つ者もいたが、
ロアは気にする様子もなかった。そして、ロアは向こう側を見ていた。
「今度はあそこが激戦区になっているな。よし、あそこに行こう。」
そして、激戦区に向かって突撃していった。そして僕も、
ロアに続いてそこに突撃していった。

その夜、戦いがひと段落ついて、にらみ合いの状態となっていた。
その間、ロアはモンストラス市長のフォルスタと謁見をして
今回の戦争のいきさつを話した。今回の戦争は、国王のご意思ではない
ばかりか国王はこの戦争に関与していないこと。そして、全ては
貴族ワルデガルドが国王に媚を売るために、モンストラスを献上するために
起こした戦争だということを語った。そして、フォルスタの直属の
エージェントたちもロアについて本当にスパイではないかの
諜報活動も行っており、ワルデガルドに頼まれはしたが、戦争に参加する
振りをしてどんちゃん騒ぎをしていただけというのが分かり、スパイの
嫌疑は晴れることになった。そして、それからは僕はロアと共に戦い、
敵を押し戻したりするということを何度もやった。

数日後の夜のこと、ロアからこんな提案があった。
「俺は今から、ワルデガルドの陣に突入して敵を叩き潰す。目指すは
あいつの首一つだ。」
「えっ!!一人で敵陣に突入するの??それは危ないよ!!」
「大丈夫だ。あいつの兵ごときにはやられないよ。としかく、あいつには
一矢報いてやりたいんだ。」
「分かった。じゃあ僕も付いていくよ。1人じゃあ危ないよ。」
「そうか、分かった。じゃあ2人で突入しよう。」
「2人じゃなくて3人だ。」
「えっ!!??」
振り向いてみると、そこには僕の仲間のケンタウロス、グランツェがいた。
「2人で面白そうな相談をしてるじゃないか。俺も混ぜろよ。」
「グランツェも来てくれるの??」
「ああ、3人で行こうぜ。」
そして、3人で敵陣に突入した。とにかく突入した。敵も斬り倒そうとは
せずに、少しでも倒れたら相手にはせず、先を急いだ。敵は僕達3人に
驚いて、何もできないものもいたが、そして、「追え!!」と言う声が
響いてくるが、とにかく、3人でワルデガルドの陣へ突っ込んでいった。
そして、ワルデガルドがいる幕舎に突入した時、ワルデガルドの親衛隊が
攻めてきて、先に進みづらくなっていた。それでも3人は勇敢に戦い、
敵を倒していきながら、少しずつ先へ進んでいった。
そして奥にいるワルデガルドを見つけた。そしてワルデガルドは3人に
叫んだ。
「この裏切り者め!!ここまで来たからにはただではおかんぞ!!」
「何が裏切り者だ!!お前みたいに先住民を犠牲にして陛下にゴマをする
やつが気に入らないだけだ!!こんなくだらない戦争は早く終わらせろ!!」
「なんだと…」
その時、僕がワルデガルドに切り込んだ。
「お前のくだらない名誉のために仲間と街を渡してたまるか!!」
そして、ワルデガルドの頭にバードロッドを一撃加えてやった。
ワルデガルドは頭を強打し、のたうち回った。
「く…くそっ…怪物の分際でよくも…者ども、出あえ出あえ!!」
そして、親衛隊が続々とワルデガルドのもとに集結し、守りを固めた。
そして、親衛隊の1人が、
「ワルデガルド様、もうここは危険です。この場はお逃げ下さい。」
「う、うむ、分かった。」
ワルデガルドはこうして幕舎を離れて逃げて行き、12km離れた所に陣を敷き
体制を立て直した。僕たち3人もワルデガルドを追おうとしたが、
親衛隊の鉄壁な守りの前にはこれ以上進むことができなかった。
「これ以上は無理だな、ここは引くか。」
「うん、分かった。引こう。」
そして、僕たちはワルデガルドの幕舎を離れ自分たちの人へ引き返すことに
した。親衛隊たちは、追ってくるが、何人かは石にして敵が進めないよう
防御壁とした。
「俺の背中に乗るんだ!!」
こうして、僕とロアは、グランツェの背中に乗って退却していった。
何とか退却できた後、3人は体力も魔力もほぼ尽きかけていた。
僕たちは仲間の回復魔法で体力は少し回復した。そして、仲間からは
「何で無茶をするんだ…」とか言われました。

それから数日後、事の事態を知った国王ニーズロット6世は、ついに
自分の軍隊を動かした。そして、そのことが両陣営に知らせが届くのは
そう時間がかからなかった。モンストラス側は国王がまた敵となるのかと
動揺し、ワルデガルド側は、国王の援軍にこれで盛り返せると思った。
数時間後、両陣営に国王の使いがやってきて国王の意志が伝えられた。
「今回の戦争は私の意志にあらず、モンストラスの住民にはたいへん
申し訳ないことをした。この度、軍を率いるのは、早くこの戦争を
終結させ、モンストラスの住民を守るため、ワルデガルドを捕えることが
目的である。」
モンストラス側は大いに士気が高まり、ワルデガルド側は大いに落胆した
そして、国王軍とモンストラス軍の挟み撃ちにあい、ワルデガルド軍は
総崩れとなりモンストラス側の勝利に終わった。ワルデガルドは、
自分の領地へ逃げ帰ろうとした所を捕えられた。そうして戦争は
終結した。

国王ニーズロット6世は、市長フォルスタと住民の前で演説をし、
モンストラスの住民への今回の戦争の謝罪と引き続きフォルスタに
モンストラスの自治を認める旨を伝えた。そして、国王はフォルスタの
手を取り、
「改めて、モンストラスをよろしく頼む。」
「はい、この度はありがとうございます。」
その様子を見ていたロアは、
「良かった良かった。これで一件落着だ。」
「うん、ロアのおかげだよ。ありがとう。」
僕は、このようにロアに返した。

こうして、モンストラスを守りきることができた。そして、ロアと一緒に
モンストラスを守るための戦いができたことは僕にとっての思い出として
ずっとここに残っていくことになった。そして、ますます、首都グリュックに
憧れを抱くことになった。
write:2014/06/15 rewrite:− update:2014/06/16