令和4(2022)年大相撲5月場所・総評
●幕内●
今場所は大混戦となり、果たしてどうなるのかと思ったのですが、横綱の
照ノ富士が7度目の優勝を果たしました。前半はまだ調子が悪かったのか
相撲勘が戻らなかったのか、なんか調子悪そうな感じでしたが、後半から
調子を戻してきましたね。

そして優勝争いをしたのが、小結の大栄翔、4枚目の隆の勝、12枚目の
佐田の海でした。隆の勝が一時首位になりましたが、9連勝がありましたが、
皆様最終的には11勝をあげました。よく健闘しましたし、隆の勝も、「優勝
できなかったけど良い経験になった」とのことで、良かったのではないかと。
それにしても佐田の海がここまでやるとは思いもしませんでした。

2枚目の霧馬山は、10勝とここで大きく勝てるのは凄いですね。7連勝が
凄いです。2枚目の琴ノ若は、今場所はどうかな?と思っていたのですが、
3大関撃破は凄いですし、9勝は上出来ですね。

3枚目の玉鷲は、連続出場が1436回になり史上4位になり、さらに照ノ富士
から3場所連続で金星獲得は凄いです。まさに鉄人ですね。金星については、
2017年7月場所から4場所連続で記録した北勝富士以来。同じ横綱からの
3連続金星は1964年11月場所から翌3月場所にかけて大豪が栃ノ海から
獲得して以来ということで。

6枚目の宇良は優勝争いを左右する存在になって、さらにアクロバティックな
相撲も見せましたが、休場になったのは残念です。でも勝ち越したのが救い
ですね。6枚目の若元春もここで9勝はここまでやるとおもいませんでした。
来場所は上位総当たりとなりますが、また頑張ってもらいたいです。
若元春も三役目指して欲しいです。本当に兄弟揃って強いですね。
11枚目の碧山も10勝と見事でした。初日から6連勝が良かったですね。

来場所ですが、関脇が若隆景、大栄翔。小結が、豊昇龍、阿炎。
平幕に陥落はなし。新入幕は錦富士。再入幕は、千代丸、剣翔、大奄美。
十両に陥落は、東龍、石浦、荒篤山、輝と予想します。
…が、今回は微妙なのですよね。英乃海、竜電が入幕してもおかしくないの
ですが。

●十両●
今場所は十両の混戦になりましたね。終盤、2枚目の剣翔と8枚目の徳勝龍が
トップになりましたが、最終的には、6枚目の大奄美と6枚目の錦富士が
並び、錦富士が優勝しました。錦富士がここまで勝てるようになったのは
嬉しいです。剣翔もここなら勝てる感じですかね。

8枚目の朝の若も10勝とここなら勝てる感じですかね。次は、十両の上位で
このぐらい勝って新入幕を決めてもらいたいです。新入幕と言えば、
東白龍や魁勝にも期待してるのですが…。12枚目の熱海富士も10勝と
ようやく十両で勝てるようになってきましたね。また期待しています。
5枚目の北の若は、怪我で休場、再出場でしたが、千秋楽に幕下の金峰山を
倒して何とか幕下陥落は免れましたね。

来場所ですが、新十両は、西川、千代栄、欧勝馬。再十両は、北青鵬。
幕下に陥落は、大翔丸、松鳳山、千代嵐、貴健斗と予想します。

●幕下●
8枚目の欧勝馬が優勝しました。琴欧洲が興した鳴戸部屋には有望な力士が
入ってきていますが、ついに初の関取誕生ですね。

筆頭の西川も4勝といよいよ十両ですね。四股名はどうなるのだろう?
やはり「豪」が付くのですかね?2枚目の北青鵬も新十両から苦労しましたが、
また十両に戻れそうですね。3枚目の千代栄は、初土俵から所要82場所での
新十両ですかね。本当によく頑張ったと思います。

あと、4枚目の狼雅、4枚目の金峰山、5枚目の上戸、6枚目の菅野、
10枚目の友風あたりが来場所十両を狙えそうですかね。

11枚目の塚原は5勝、13枚目の栃神山は4勝、27枚目の欧勝竜は6勝、
45枚目の北天海は5勝、57枚目の峰洲山は5勝とこのあたりは十両を
目指してもらいたいですね。あと、43枚目の出羽ノ龍は6勝とまたまた
有望そうなモンゴル人ですかね。

●引退●
元十両の彩(いろどり)と極芯道が引退しました。
彩は、最後は勝って5勝と勝ち越しての引退なのですね。
極芯道は、十両に昇進した時が印象的でした。
今までお疲れさまでした。
write:2022/05/24 rewrite:- update:2022/05/26


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