令和元(2019)年大相撲5月場所・総評
●幕内●
今場所は、8枚目の朝乃山が初優勝、平幕優勝しました。富山県出身の優勝は、
大正5(1916)年5月場所の横綱太刀山以来、三役経験のない平幕力士の
優勝は、昭和36年5月場所の佐田の山以来58年振りということで。
朝乃山は地元の力士なので、ずっと応援していました。そして、地元の力士が
優勝してくれたのが本当に嬉しいです。ですが、今場所は、横綱との対戦を
組んで欲しかったですね。また、さらなる活躍に期待しております。

横綱の鶴竜は、終盤崩れてしまったのが残念です。やはり11日目は鬼門です
かね。大関も豪栄道、高安は9勝だったのが残念です。そして、新大関の
貴景勝も残念です。怪我で休んでしまって、再出場はしたものの碧山の
変化を食って負けて再休場は本当に残念です。また、来場所から出直し
ですね。

関脇の栃ノ心ですが、9勝してからが3連敗でどうなるかと思いましたが、
何とか10勝して来場所の大関復帰をものにしましたね。史上5人目で、
30代は初とのことで、意外に少ないのですね。朝乃山戦は、勝ったと思ったら
約6分におよぶ協議の末軍配差し違えで負けになったりで大変でしたね。
鶴竜戦は、変化はちょっと…でしたが、これまでのことを考えたら仕方が
なかった、本当に勝ちたかったのでしょうね。まだまだ大関として頑張って
もらいたいです。小結の碧山は、貴景勝に勝って後半から調子を上げて
きましたね。御嶽海は、9勝とまずまずですね。

平幕では、8枚目の朝乃山はもちろんのことですが、3枚目の玉鷲、
4枚目の阿炎、5枚目の竜電が10勝と活躍しましたね。特に阿炎、竜電が
この地位でここまでやれるとは思いませんでしたね。7枚目の正代も
この地位なら勝てるといった感じですかね。10勝でした。
15枚目の琴恵光は、幕内4場所目でようやく勝ち越しましたね。

新入幕ですが、12枚目の志摩ノ海が10勝と幕内ではどうかな?と思って
いたのですが、正直ここまでやってくれるとは思いもしませんでした。
また来場所も頑張ってもらいたいです。14枚目の炎鵬ですが、怪我をして
勝てなかったのか、7勝止まりだったのが残念です。でも、千秋楽の
松鳳山戦を見ていたら機敏な動きをしていたので、また来場所は
活躍してくれそうですね。

来場所ですが、関脇に御嶽海と玉鷲。小結に阿炎と朝乃山。
平幕に陥落が、逸ノ城と碧山。
新入幕は、貴源治。再入幕は、豊ノ島と琴勇輝。
十両に陥落は、徳勝龍、石浦、千代翔馬と予想します。

●十両●
今場所は、2枚目の貴源治が優勝しました。今まで十両の上位で伸び悩んで
いましたが、今場所でついに爆発しましたね。そして、兄の貴ノ富士は
幕下優勝と双子の兄弟でそろって優勝しましたね。

そして、6枚目の琴勇輝がそれを追う展開でしたね。それでも2差ついて
いましたが。あと、12枚目の翔猿が10勝と意外に頑張りましたね。
5枚目の豊山ですが、久しぶりの勝ち越しですね。千秋楽は取組の後、
涙を流していましたね。本当に嬉しかったようで。今場所をきっかけに
幕内に戻ってきてもらいたいです。

新十両の13枚目の彩は、ちょっと力及ばずといった所で。また、
十両に上がってきてもらいたいです。

来場所ですが、十両に昇進は、琴鎌谷、貴ノ富士、一山本、木崎海、竜虎。
幕下に陥落は、千代の国、白鷹山、彩、美ノ海、青狼と予想します。

●幕下●
2枚目の貴ノ富士ということで、双子の兄が優勝しました。これを機に
貴ノ富士も十両に定着していってもらいたいですね。ひいては、幕内に。

2枚目の琴鎌谷ですが、7番相撲で美ノ海を倒して、いよいよ十両ですかね。
そして、四股名は「琴ノ若」ですかね。あと、3枚目の一山本、
3枚目の木崎海、4枚目の竜虎が活躍しましたね。木崎海は十両に昇進したら
改名すると思いますが、兄(美ノ海)と同様「美(ちゅら)」の字を使ったら
これまたビックリ。

4枚目の豊昇龍は、どうなることかと思いましたが、7番相撲で勝って
勝ち越しましたね。これでいよいよ、来場所は本当に十両を狙えますね。
5枚目の玉木も勝ち越して十両を狙えますね。15枚目の琴手計は5勝と上位で
なかなか良い成績だったと思います。

22枚目の納谷も先場所あたりから本当に力を付けてきましたね。
6番相撲で敗れましたが、6勝は見事です。来場所はどこまで
上がりますかね?24枚目の塚原も6勝と今場所は大勝ちしましたね。
来場所は、琴手計、納谷、塚原あたりで組まれる取組が楽しみです。

35枚目の千代嵐は7番相撲で敗れましたが、6勝とどこまで上がりますかね。
49枚目の舛乃山も6勝と本来の力を出せるようになって来ましたかね。
また関取復帰を目指してもらいたいものです。怪我しないように、ですね。
59枚目の舞蹴(まいける)は、5連勝しましたが、期待して良いのですかね?

●三段目●
三段目付出の白石が優勝しました。白石はあまり注目してなかったですね。
来場所からは注目していきます。来場所は幕下ですね。
22枚目の狼雅は、所序ノ口、序二段で連勝してきましたが、ついにここで
連勝が止まりましたね。それでも5勝しましたね。49枚目の照ノ富士は、
1敗したのが意外だったのですが、でも6勝ですね。狼雅と照ノ富士は、
来場所は幕下ですね。84枚目の天風は5勝だったのが残念です。
来場所また幕下を目指してもらいたいですね。86枚目の飛騨野は、7番相撲で
敗れて負け越しと残念です。

●引退●
元十両の出羽疾風と栃飛龍が引退しました。2人とも十両で悪戦苦闘して
頑張っていたのが印象的でした。今までお疲れ様でした。
write:2019/05/27 rewrite:- update:2019/07/28


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