平成30(2018)年大相撲7月場所・総評
●幕内●
今場所は、19年振りの3横綱が休場、さらに新大関の栃ノ心が休場するという
異常事態となったわけですが、来場所は、全員千秋楽まで取り切って
もらいたいものですね。特に稀勢の里はそろそろ出場して欲しいと思います。

そんな異常事態となった場所ですが、それを制し、優勝したのは関脇の御嶽海
でした。長野県出身の力士の優勝は初。出羽海部屋からの優勝は、
1980年1月場所の三重ノ海以来38年振りということで。
今場所は御嶽海が独走している感じだったので、是非、初優勝して
もらいたいと思いました。14日目に栃煌山に勝ってからのインタビューでの
男泣きは良かったですね。御嶽海もそろそろ三役で2桁勝たないと、
と思っていたのですが、優勝までしてくれて嬉しい限りです。
来場所は、内容によっては、大関昇進となりますが、また今場所のような
良い相撲を取ってもらいたいですね。あと、千秋楽の豊山戦の攻防は負けた
とはいえ、良い相撲だったと思います。

豪栄道、高安の大関2人ですが、2人とも角番を脱出できて何よりです。
が、こういう場所で優勝争いから脱落していったのが残念です。

今場所は、朝乃山、豊山がそれぞれ11勝、12勝と優勝争いをしていましたね。
と言っても2差ついてましたが。朝乃山については、地元の力士がここまで
頑張ってくれたのは嬉しい限りです。2人ともさらに力を付けていって
まずは三役を目指してもらいたいです。

それから、今場所活躍したと言えば、栃煌山、北勝富士、貴景勝ですかね。
栃煌山は、終盤は調子の良い力士や上位戦を当てられて崩れていきましたが、
10勝は、まだまだこれからもやっていけそうですね。北勝富士は幕尻で11勝と
この地位なら勝てる感じですかね。貴景勝はどうかな?と思っていたのですが、
上位で10勝は見事です。あと、千代大龍も上位で勝てるようになって
きましたし、妙義龍も最近は勝てるようになってきましたね。

あと、遠藤ですが、前半は良かったのですが、後半から崩れてしまったのが
残念です。もっと頑張ってもらいたいです。嘉風ですが、まさか13連敗
してしまうとは…。でも、千秋楽は思い切った自分の相撲を取り切って
来場所にはつながったのではないでしょうか。

新入幕の琴恵光、明生ですが、琴恵光は前から注目していたので、新入幕は
嬉しい限りです。ですが、2人とも負け越しで今場所は勉強の場所でしたかね。
また、幕内に戻ってきて再度挑戦してもらいたいものです。

今場所は若手の台頭が目立った場所になって、これからは若手が活躍する
時代になるだろうというのを象徴する場所になりましたかね。

来場所ですが、関脇に逸ノ城と御嶽海と東西が入れ替わる程度で、
小結は、玉鷲と貴景勝。平幕に陥落は松鳳山。
新入幕は、隆の勝。再入幕は、琴勇輝、貴ノ岩。
十両に陥落は、荒鷲、琴恵光、明生と予想します。

●十両●
今場所は、3枚目の貴ノ岩と4枚目の隆の勝が優勝争いをしていて、
優勝決定戦で貴ノ岩が勝って優勝しましたね。これで幕内に戻れますね。
またさらに上を目指して頑張ってもらいたいです。隆の勝も来場所は
新入幕ですね。

あと、3枚目の琴勇輝と8枚目の矢後が10勝と健闘しましたね。琴勇輝は、
ここなら勝てるといった感じで。矢後は、来場所は新入幕を狙えるところまで
上がりそうですかね。それから、2枚目の貴源治ですが、9敗は残念でした。
また来場所、新入幕を目指してもらいたいです。

新十両の12枚目の千代の海ですが、まずまずの感じで良いのではないで
しょうか。今後は大勝ちなど、期待しております。
14枚目の美ノ海(ちゅらのうみ)ですが、沖縄の言葉を四股名に付けて
きましたね。ですが、今場所は大負けでした。また十両復帰を目指して
今度は勝ち越してもらいたいものです。

十両昇進は、再十両で白鷹山、炎鵬、常幸龍、天空海。
幕下に陥落は、蒼国来、希善龍、誉富士、美ノ海と予想します。

●幕下●
今場所は、筆頭の白鷹山が優勝しました。白鷹山がここまでやってくれるとは
思いませんでした。来場所は、十両で今度こそ勝ち越してもらいたいですね。
5枚目の常幸龍、天空海も再び十両に戻れそうですね。また活躍に期待
しております。

49枚目の貴公俊ですが、先場所の出場停止からの復帰となりましたが、
6連勝で、千秋楽は敗れましたが、ここなら勝てる感じですかね。
また再び十両に戻って、再度、双子同時関取を目指してもらいたいです。

9枚目の玉木、10枚目の友風は5勝、13枚目の大成道、14枚目の豊響は
6勝と良い感じで、来場所は十両を狙える所まで上がりそうですね。
来場所に期待しています。あと、19枚目の琴鎌谷も勝ち越しと上位で
勝てるようになってきましたかね。さらに上を目指してもらいたいです。

2枚目の極芯道 3枚目の一山本、霧馬山は負け越したのは残念でした。
20枚目の貴健斗は、3勝と上位でもやっていける感じになってきて
いますかね。来場所は落ちますが、関取目指して頑張ってもらいたいです。

6枚目の照ノ富士ですが、膝の手術をしたとのことで今場所は休場でしたが、
よくぞ膝の手術に踏み切ってくれました。どこで復帰になるのか
分かりませんが、復帰したらまた幕内の上位を目指してもらいたいものです。

●三段目●
11枚目の鏡桜が、91枚目の佐々木山との優勝決定戦を制しました。
これで幕下上位に戻ってこれそうですね。

42枚目の豊昇龍、47枚目の琴手計、50枚目の納谷は6勝とまだまだ上がって
行けそうですね。来場所は幕下ですが、大いに期待しています。
86枚目の虎来欧も6勝と三段目の上位に上がっていけそうですね。まずは、
幕下を目指してもらいたいです。

8枚目の爆羅騎ですが、再度幕下に上がってもらいたかったのですが、
6敗ですか。本当に残念です。

●序二段●
81枚目の羅王が優勝しました。爆羅騎の兄ということで、今場所の優勝を
きっかけに、また幕下に戻ってきてもらいたいです。

●序ノ口●
28枚目の津志田が優勝しました。今場所で初めて番付に載ったということで。
これからも頑張ってもらいたいです。

あと、34枚目の服部桜ですが、連敗を89で止め、今場所ようやく勝利しました。
ようやく勝てたのは本当に嬉しかったと思います。本当に良かったです。
write:2018/07/23 rewrite:- update:2018/08/19


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