2023/12/03 パリ ポンピドゥーセンター キュビスム展―美の革命
キュビスムは、19世紀から20世紀頃に伝統やこれまでの表現から抜け出し、
大きく変化し、ポール・セザンヌ、ポール・ゴーギャン、アンリ・ルソー
らが、キュビスムの誕生に大きな役割を果たしたと書かれていました。

4人の水浴の女たちは、緑が奇麗で、顔が独特でした。
ポントワーズの橋と堰(せき)は、緑が奇麗でした。ダンの戦闘用の仮面と
バンバラの小像は、独特でアフリカっぽいです。

ヨンベあるいはウォヨの呪物は、コンゴ民主共和国のもので、
ギヨーム・アポリネールやピカソらが、アフリカの美術に強い関心を示した
ことが書かれていました。これは、ピカソがアフリカの美術をヒントに
「アヴィニョンの娘たち」を描いたのが思い出されました。

立てる裸婦は、これぞキュビズムで不思議で官能的です。女性の胸像は、
まさにピカソの作品といった感じで顔が独特です。女性の仮面は原始的だと
思いました。レスタックのテラスは、なんか凄い形です。三角形や四角形で
構成されている感じで楽器が独特でした。裸婦は、三角形だらけでしたが、
奇麗です。

あと、ピカソとブラックは、ザイルで結ばれて仲良くなったことが書かれて
いました。この2人は、キュビズムを先導していくのですね。
ギター奏者は、ピカソの作品ですが、三角形、四角形が多いですね。
レスタックのリオ・ティントの工場は、ブラックの作品ですが、これも三角形、
四角形が多いです。ブラックは、明るい茶色が基調ですね。

ギターを持つ女性は、顔が不思議です。あと、ブラックが描いたスケッチの
ような絵もありました。形態のコントラストは、赤っぽくて、丸と四角形が
多かったです。縫い物をする女性は、顔がほのぼのとしていますね。
台所にては、なんか凄かったです。自転車乗りは、まあまあ分かるかなと
いった印象でした。婚礼は、人は黒、周りは白で不思議でした。

パリ市は、明るい色で人が裸婦に見えてきました。収穫物の脱穀は、全体的に
茶色ですが、脱穀の様子が分かるような分からないような…。
マルグリットの肖像は、奇麗で、そんなに三角形、四角形ではないですね。

腰かける男性は、色使いがシンプルでした。都市no.2は、全体的に黒で細かく
描かれていますね。マギーは、なんかアフリカっぽいです。
ロシアのロバとその他のものには、物の形がはっきり分かりますね。
白い襟のベラは、明るくて奇麗です。女性の頭部はアフリカっぽいです。

キュビズムは、最初はピカソしか知らなくて、その作品も
「アヴィニョンの娘たち」、「泣く女」、「ゲルニカ」を知っている程度
でした。そして今回の展覧会を見て、ピカソ、ブラックからドローネー、
シャガールに続いていくのかなというのが分かってきました。

そして、作品ですが、さすがキュビズムといった所で、三角形、四角形が
多かったり、アフリカの美術からヒントを得たのかなと思わせる物も
あったりで、本当に不思議な世界でした。このような芸術を産み出した
ピカソやブラックは素晴らしいと思いました。

あと、今回は、約50年ぶりとなるキュビスムの大型展覧会なのですね。
write:2024/02/09 rewrite:- update:2024/04/09


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