2023/09/16 永遠の都ローマ展
●ローマ建国神話の創造●
カピトリーノの牝狼は、ローマの建国者のロムルスとレムスに狼がb乳を
与えている所ですが、本で見たことあります。これが見れたのは嬉しいです。
負傷した牝犬は、膝をなめている描写が細かいです。l・ユリウス・
エウヘメロスの納骨碑は、不思議な模様でした。ヘラクレスと息子テレポス
ですが、息子テレポスは、ヘラクレスの隠し子みたいですね。

豹と猪の群像は、細かい描写が凄いです。ティベリウス・クラウディウス・
ファウェンティヌスの祭壇(通称カザーリ家の祭壇)は、奇麗でした。
ポルセナの鏡は、シンプルでした。あと、金貨、銀貨は細かくて奇麗でした。
カピトリーノの牝狼は、こちらは絵画ですが、細かくて奇麗でした。

●古代ローマ帝国の栄光●
ガイウス・ユリウス・カエサルの肖像は、凛々しくてカッコイイです。
いかにもローマの肖像といった感じです。女性の胸像は、穏やかで奇麗です。
アウグストゥスの肖像は、本で見たことあるような…。凛々しくてカッコイイ
です。リウィアの肖像ですが、リウィアは、アウグストゥスの妻ということで、
なんか無表情な感じですかね。女性の肖像は、男性の音楽家みたいです。

イシスとして表されたプトレマイオス朝皇妃の頭部は、ハゲタカの帽子が奇麗
で、不思議な表情ですね。クレオパトラ7世の肖像とみられているようで。
トラヤヌスの肖像は、穏やかで凛々しい感じです。カラカラ帝の肖像は、
本で見たことありますね。怖そうでいかつい感じがします。
女性の肖像(おそらく皇后アリアドネ)は、目が印象的で不思議です。

ハドリアヌス帝の肖像は、まあこんな感じかなと。マティディアの肖像ですが、
マティディアは、トラヤヌス帝の姉の娘でハドリアヌス帝の妻の母という
ことで。髪型が凄くて力強そうです。老女像は、なんか男性みたいです。

コンスタンティヌス帝の巨像の左足は、凄い大きくて圧巻です。
コンスタンティヌス帝の巨像の左手は、人差し指がなかったが、後に発見
されたとのことで。大きいです。球を持っていますね。
この球体は、治めている世界を表しているのですね。
コンスタンティヌス帝の巨像の頭部は、凄い大きくて圧巻です。本でみたこと
あるような気がするのですが、何か遠くを見ているような感じがしました。
この巨像ですが、組み立てられたら、あまりにも大きくて驚きそうですね。

カピトリーノのヴィーナスですが、官能的ですね。表情は穏やかですが、
奇麗で圧巻です。

●美術館の誕生からミケランジェロによる広場構想●
カミッルスは、教皇シクストゥス4世によってローマに
贈られ、カピトリーノに運ばれたということで。ローマ教会の擬人化や
教皇グレゴリウス9世は、フレスコ画で奇麗、素晴らしいです。

ミケランジェロ・ブオナローティの肖像画は、本で見たことありますが、
なんか気難しそうな感じです。河神は、いかにもローマの神様といった感じ
です。カンピドリオの石段は、写実的で奇麗です。カンピドリオ広場の眺めは、
ヨーロッパってこんな感じかなと思ったり。

教皇クレメンス12世の彫像(の絵画)ですが、教皇クレメンス12世は、在位3年目から
失明して、枢機卿への指示もベッドの上で行ったという少々弱々しいイメージ
だったのですが、この彫像はイメージと違い凛々しく、力強い感じですね。
1798年に破壊されたとのことでこれはもったいないです。
教皇クレメンス12世(の彫像)は、小さいですが、細かいです。こちらは習作
のようで。

●絵画館コレクション●
大カッシーノ・ダル・ポッツォの肖像画は、聖職者のような感じですね。
狩人としての女神ディアナは、奇麗でした。悔悛の聖フランチェスコは、
鬼気迫るような表情が凄いです。教皇ウルバヌス8世の肖像は、凛々しくて
奇麗です。これもネット上で見たことあるような気がします。

聖母子と天使たちは。奇麗で天使が可愛いです。キリストの鞭打ちは、
リアリティがあって凄いです。ルクレツィアは、なんか自殺しているような、
クレオパトラの最期を思わせるような…。聖女カエキリアは、貴婦人みたい
です。ディオゲネスとプラトンは、お互いに気難しそうです。

聖家族は、奇麗で、キリストである子が可愛いです。
教皇ベネディクトゥス14世の肖像は、穏やかだが、どこか芯の強そうな感じが
します。

あと、「カピトリーノ美術館とカピトリーノのヴィーナス」という映像が
放送されていました。カピトリーノ美術館の起源は、1471年にさかのぼり、
1731年に美術館として公開されたこと。カピトリーノのヴィーナスは、
2世紀頃、古代ギリシア最大の彫刻家プラクシテレスによって製作された
ということが放送されていました。

●芸術の都ローマへの憧れ-空想と現実のあわい●
トラヤヌス帝記念柱の正面全景は、長くて細かくて凄いです。記念柱からの
石膏複製は、細かくて生き生きとしていますね。女神ローマの座像は、
威厳があって奇麗です。背景が凄かったです。アモルとプシュケは、
愛を表現しているような感じがしました。ロムルスとレムスの発見は、
奇麗ですし、人々や狼の描写が凄かったです。

●カピトリーノ美術館と日本●
欧州婦人アリアンヌ半身奇麗で
飾りが凄いです。ディオニュソスの頭部は、凛々しい感じがします。

あと、パネルで「カピトリーノ美術館と日本」について書かれており、
天正遣欧少年使節が教皇グレゴリウス13世に謁見したり、
教皇シクストゥス5世の戴冠式に出席したことや、慶長遣欧使節についても
書いてありました。

●カピトリーノ美術館と教皇●
1734年、 教皇クレメンス12世により、それまでカピトリーノの建物群に
おさめられていた膨大なコレクションが一般公開され、公共美術館としての
歴史が始まりました。その後、1748年から1750年にかけて、
教皇ベネディクトゥス14世 の尽力により、サッケッティ家と
ピオ・ディ・サヴォイア家というイタリア名家旧蔵の絵画コレクションが
収集され、絵画館が設立されました。ということが、展覧会の公式アカウント
で書かれていました。
(2024.03.10 追加)

●総評●
今回の展覧会ですが、ローマということで、とても楽しみにしていたのですが、
もう想像以上に良かったです。今まで本などで見たことがある物も見れたり
奇麗な作品が見れて素晴らしかったです。特にカピトリーノのヴィーナス、
コンスタンティヌス帝の巨像が凄かったですし、個人的には、
教皇ベネディクトゥス14世の肖像や教皇クレメンス12世の展示物を見て
胸が熱くなりました。教皇クレメンス12世は、大好きな人物なので、本当に
嬉しかったです。

今回の展覧会ですが、ローマ建国のロムルスとレムスだったり、カエサルから
軍人皇帝時代になる前までのローマ史やルネサンス時代からフランス革命前
までの教皇権衰退期のローマ教皇史が好きな方には本当にお勧めです。
write:2023/09/24 rewrite:2024/03/10 update:2024/04/09


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