2022/01/15 特別展 ポンペイ
 
中に入っていきなり凄いのが登場しました。女性犠牲者の石膏像です。
こんな物が展示されていたとは…うずくまって亡くなっていますね。
凝灰岩にはまり込んだ片手鍋や異物が塊になったものはヴェスヴィオ火山の
噴火のすさまじさを物語っていますね。フォルムの日常風景は奇麗でした。
いかにもポンペイにありそうな感じの物ですね。こういった絵画や
フレスコ画は、いかにもポンペイにありそうな感じの物が多かったですね。
アウグストゥスの胸像は、銅が奇麗でした。凛々しい感じで。あと、
水道のパルプやライオン頭部形の吐水口は、こんな物が残っているとは…。

擬アルカイック様式のアポロは、なんかギリシャっぽい感じですね。
食卓のヘラクレスは、力強いですね。ミネルウァ小像は、細かいですね。
イシス神官とハルポクラテスとか古代エジプトの題材まであるのですね。

ライオン形3本脚付きモザイク天板テーブルは、脚のライオンの彫刻が
豪華で凄かったです。ビキニのウェヌスは奇麗でした。ポリュクレイトス
「槍を持つ人」は、なんかミケランジェロあたりが作ってそうな感じですね。
俳優は、顔がエスニックな感じですね。円形闘技場での乱闘は、59年にあった
乱闘を描いているとのことで、こんな事件があったのですね。

パレード用の兜や脛当てや肩当ては、奇麗で細かいです。エウマキア像は、
奇麗で優しい感じがします。賃貸広告文とか、こういう文字が壁に書かれて
いるのはテレビで見たことあります。あと、水差し、壺、杯などの日用品や
ブレスレット、イヤリング、カメオ、指輪などの装飾品も展示されていました。

テーブル天板(通称「メメント・モリ」)は、ドクロが大きく描かれていて、
これは、「死を忘れるな」という意味で、人はいつか死ぬのだから今の人生を
楽しく生きようということで、宴会などでこういうドクロや骸骨の絵が
飾られるみたいですね。この思想は死を前向きに捉えているようで良いと
思います。

炭化したイチジク、パン、干しブドウがありましたが、これも噴火の
すさまじさを物語っていますね。職人仕事をするクピドたちは、なんか童話の
世界みたいですね。ユピテル=アンモン形の錘付き竿秤は、重りに人の顔が
付いていますね。ユピテル神ですかね?

アレクサンドロス大王のモザイクのレプリカがありましたが、
イッソスの戦いでアレクサンドロス大王がペルシャ王ダレイオス3世と対峙
している場面が描かれていますね。アレクサンドロス大王やダレイオス3世を
はじめとする人や馬の躍動感が凄いです。

ナイル川の風景ですが、色々な動物が描かれていますね。カモが可愛かった
です。あと、ワニ、カバ、ヘビがいますね。踊るファウヌスは、躍動感が
凄いです。ネコとカモは可愛いけど奇麗です。スフィンクスのテーブル脚は、
なんかハーピーみたいです。湯沸かし器は、熱でボロボロになってますね。
イヌとイノシシ、ヘビの噴水は凄い奇麗でした。ヘビの噴水とは…。
シカとライオンの像は細かくてリアリティがありますね。

あと、悲劇詩人の家の模型がありましたが、かなり大きい家に住んでいたの
ですね。ユピテルとユノの聖婚は奇麗でした。プリセイスの引き渡しや
イフィゲネイアの犠牲は、トロイア戦争が題材ですが、こんな場面があるの
ですね。ペプロスを着た女性は奇麗でしたし、ヒョウを抱くバックスは
いかにもギリシャな感じでしたね。

あと、ポンペイ同様にヴェスヴィオ火山の噴火で埋もれた街に
「ヘルクラネイム」がありますが、こちらは、ポンペイよりもずっと硬い溶岩
に覆われているため、まだ街の4分の1しか発掘できていないとの事でした。

それから、最後に映像でアレクサンドロス大王のモザイクの修復やポンペイの
発掘、ソンマ・ヴェスヴィアーナ遺跡という472年のヴェスヴィオ火山の噴火
で埋もれた街の発掘の場面を放送していました。アレクサンドロス大王の
モザイクの修復は2022年ぐらいに終わるとのことでした。また、これらの
発掘は、災害考古学として大災害の影響や有事の備えにもなるとの事でした。

今回は、ポンペイ遺跡から発掘された物の展示でしたが、やはり、ローマや
ギリシャの様式の物が多かったですね。また古代エジプトのものもありました。
あと、水道管などが残っているのかと驚きましたし、まさか人の石膏像が
展示されるとは思いもしませんでした。結構見ごたえはありました。

アレクサンドロス大王のモザイクは、修復が済んだら本物が展示されることを
願いますし、またこの発掘が、大災害の影響や有事の備えの役に立って
くれれば本当に嬉しいと思います。
write:2022/01/15 rewrite:- update:2022/02/13


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