2021/12/26 古代中国・オリエントの美術 リターンズ
 
中国の春秋時代や戦国時代に作られた銅戈、銅匱、銅剣、銅矛などが展示
されていました。青白く奇麗でした。銀人立像は、小さくて可愛いですが、
奇麗です。銀製刻文杯は、奇麗でした。金銀錯狩猟文鏡は、「細川ミラー」と
呼ばれている物ですが、色は少々剝げているのですが、それでも奇麗で
素晴らしかったです。銅製馬車は、精密で細かい感じがしました。
金銀玻璃象嵌大壺は、整然とした模様ですね。灰陶三人将棋盤は、
こんなのがあるのかと思いました。日本のとはイメージが全く違いますね。

王名入り装飾板は、ティイ王妃、アメンヘテプ3世、セティ2世、
アクエンアテンの名前がカルトゥーシュに刻まれていますね。ここで
アクエンアテンの物が見れるとは思いもしませんでした。木製シャブティは、
素朴な感じで良いですね。しかし、こんな物が残っていたとは驚きです。
ファイアンス製象嵌タイルは、模様が日本のものみたいですね。
あと、エジプトの石片、瓦片は、小さいけど奇麗でした。

ガラス製品はもやがかかっているような所が良いですね。地中海沿岸や
イランで作られたものということで。ヘルマアフロディーテ像は小さいけど
細かいですね。人物文鉢は、イランで作られたものでいかにも中近東な
デザインですね。黒像式レキュトス「デルフォイの三脚鼎を運び去る
ヘラクレスの図」は、ヘラクレスと馬の絵が奇麗です。人物画タイルは、
サファヴィー朝の首都イスファハンの宮廷画家の様式ということで、
まさに中近東ですね。彩色草花鳥文壺や彩色幾何学文壺は、ペルーで
作られたもので、いかにもインカの様式ですね。

今回は、永青文庫の創立者・細川護立(もりたつ)(細川家16代・
1883~1970年)が各地で集めたコレクションが展示されたということで、
少々地域がバラバラで雑多な感じはありましたが、それでもコレクションは、
奇麗な物ばかりで本当に素晴らしかったです。特に「細川ミラー」は
素晴らしかったです。細川護立は、こういった物を集めてきたのですね。
小規模とはいえ、奇麗な物が見られて大満足でした。
write:2021/12/28 rewrite:- update:2021/12/31


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