2014/04/19 栄西と建仁寺
建仁寺は臨済宗建仁寺派の大本山で、建仁2(1202)年に栄西が開創しました。
最初は、天台、密教、禅を行っていた寺でしたが、蘭渓道隆が住職と
なってからは純粋な禅寺となりました。

栄西の読みですが、僕は「エイサイ」と呼んでいるのですが、この展示会では
「ヨウサイ」と呼んでいました。この読み方もあるというのは聞いたことは
ありましたが、「興禅護国論和解」には「イヤウサイ」と振り仮名が
振ってあるので、「ヨウサイ」とも呼ばれるようですね。

あと、栄西の画像の上の書は無学祖元が書いており、蘭渓道隆とか無学祖元
といった人物は高校の時に習ったな…とか思いながら見ていました。
あと、栄西をはじめ、人物の坐像が展示してあり、皆、穏やかな表情を
していると思いました。禅の境地の表現ですかね。それから、蘭渓道隆の
坐像には、彫像の頭部が入っており、これには驚きました。

あと、四頭茶会の空間が綺麗でした。展示されていた茶会の用具や絵画、
そして、茶室としての空間がとても綺麗でした。それから、印象に残ったのが
「扶桑最初禅窟」の額ですかね。「扶桑」は日本を表し、「最初禅窟」は、
最初の禅寺というのを表しており、後鳥羽天皇が宸筆したものを下賜された
ようですね。あと、高台院(北政所)所用の打掛が綺麗でしたし、
打敷が不思議な模様で綺麗でした。

印象に残ったものとして涅槃図ですが、たくさんの菩薩や羅漢が描かれていて
凄かったですし、風神雷神図屏風は力強くて迫力がありました。

この展示会ですが、禅に関するものや坐像など様々な品が展示されていて
見ていて面白かったです。高校の時に習ったことを思い出したりとかもして
色々と勉強になる展示会でした。
write:2014/04/20 rewrite:- update:2014/04/27


Back

Archive