2013/09/21 ミケランジェロ展 天才の軌跡
ミケランジェロは、ルネサンス期に活動していた画家、彫刻家、建築家で
画家としては、システィーナ礼拝堂の天井画や最後の審判を描き、
彫刻家としては、ダビデ像やピエタを製作し、建築家としては
教皇ユリウス2世の霊廟を製作しています。

今回のメインはシスティーナ礼拝堂の天井画や最後の審判についてでした。
システィーナ礼拝堂の天井画は、教皇ユリウス2世の依頼で描かれたもので
アダムの創造、アダムのエヴァの楽園の追放、ノアの箱舟など、
旧約聖書の場面や旧約聖書に登場する預言者、イスラエル王国やユダ王国の
王が描かれています。この絵画はパネルで展示されていましたが、
本当に壮大で素晴らしいものでした。描かれた人物についてですが、
近くで見るとプロポーションが正しくないように見えるが、15メートル下から
見るとバランス良く見えたりとそのような所まで計算されているのが
凄いと思いました。

最後の審判については、教皇パウルス3世の依頼で描かれたもので、
世の終わりにキリストが再臨して人々に天国へ行くか地獄へ行くかの
審判を下している場面が描かれています。この絵画については、審判を受ける
人々が絡み合っているようにたくさん描かれ、そして躍動感があって
素晴らしかったです。

システィーナ礼拝堂の天井画や最後の審判を描くにあたっての習作も
展示されていて、このようにして下書きみたいなものを描いてから
このような絵画に着手した様がうかがえるようでした。
あと、手紙も展示されていて、教皇クレメンス7世とのやりとりも
あったのが印象的でした。

あと、印象に残った作品ですが、階段の聖母は細かい描写がされていて
綺麗でしたし、晩年に作成した未完成のキリストの磔刑の彫刻は
意外に小さいものでした。キリストの磔刑はミケランジェロが最後の力を
ふりしぼって製作したさまがうかがえて物悲しく感じました。
あと、クレオパトラが描かれた絵画が印象的でした。

今回の展示会を見てですが、ミケランジェロはや絵画も彫刻も躍動感のある
ものを製作していて、人体の動きなどを緻密に研究しているのが見てとれて
本当に素晴らしいと思いました。本物を見たら圧倒されるのだろうなと
思いました。興味のある方は、是非見に行かれることをおすすめします。
write:2013/09/21 rewrite:- update:2013/10/01


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