42.ツタンカーメン黄金のファラオ:ルクソールにおける新発見
9月24日は、駒澤大学で開催されたエジプト考古学者のザヒ・ハワス博士の
講演会に行ってきました。その時のザヒ博士の講演です。

最初にエジプトの映像が流れていました。

王家の谷で2つの墓を発見し、今では66の墓があり、ツタンカーメン王墓
に続いて、KV63の墓を発見し、メディアでも取り上げられました。日本では
TBSさんが取り上げてくれました。KV63は、ツタンカーメン王墓の近くにあり、
8つの棺と茶碗のような物が発見され、あとは、ミイラに使われた用具があり、
墓が開かれた時は、小さな粉がありました。

日本人に愛されているツタンカーメンですが、ベッドがツタンカーメンが
最後に触ったものでした。KV64の墓は、棺の中に女性のミイラがあり、
だいたい21歳ぐらいの女性でした。KV63、KV64は、今まで発見されなかったの
ですが、私と私のチームが協力して発見し、そのことを光栄に思います。

ラメセス2世についての調査も行い、数多くの石を取り上げました。
墓の近くの労働者の街は、イギリスの考古学者や日本人も発見に貢献しました。
「気を付けろ」の文字も発見しました。労働者が家族と離れて6ヶ月間いて、
小さなバスケットや労働者の小さな家が発見されました。18王朝から21王朝頃
のものです。あと、王家の谷では、もう何もないと思っていたが、人間の骨が
あった。谷の西側に作って在り、墓は出来上がっていました。陶器など人が
住んでいた痕跡がありました。

2017年には、墓の入り口を発見し、ネフェルティティと親戚だろうとメディア
に宣伝しました。数百個の石を引き上げ、多くの物やツタンカーメンに関連
するような死体のようなものも発見しました。

2018年5月には、アメンヘテプ3世の時代の労働者の物を発見し、労働者の
水を保存する所、ネフェルティティのお金や労働者が寝る所など、大きな発見
をし、3000年前の木を発見しました。墓では、ミイラや他の動物、ペットなど
も埋葬されていました。ヒエログリフで2つの土地の労働の文字もありました。

KV65は、メイクの道具、墓に入る前のミイラなどが、ディスカバリー
チャンネルが配信しました。あと、労働者の仕事道具を保管する場所や、
石のような物、ミイラのようなものを発見しました。あと、ラメセス2世の
調査では、死体も発見し、現在、近いうちに大きな発見があると思います。
ツタンカーメン王墓の近くに第19王朝にたどり着く物が多く発見されています。

私は、ハワード・カーターを尊敬しています。カーターがツタンカーメン王墓
を発見した時は、全て揃っていました。ツタンカーメンとアンケセナーメンの
玉座は仲睦まじいさまを表しています。あと、ツタンカーメン王墓の北部に
ネフェルティティの墓があるのではないかとイギリス人考古学者が言いました
が、私はそれを拒みました。誰もそこは発掘しないで欲しいと言いました。
多くの考古学者が興味を持ち、レーダーを使って調査したが、何もありません
でした。

私は、ツタンカーメンの死体と接した時は、私の喜びでした。カーターが
1922年にツタンカーメンのミイラを取った後、ミイラは5つになり、
ダメージを受けました。黄金のマスクにもダメージがありました。ミイラを
CTスキャンした時に停電があり、呪いは本当ではないかと思いました。
1時間後に通常に戻りました。ツタンカーメンは、頭の裏に穴があり、
殺害された跡だと思われましたが、それは、ミイラに物を入れる穴でした。

左足には骨折の跡があり、死の2日前に何かがあった。
ツタンカーメンには、フラットフットの症状があり、30本の杖を使って
いました。砂漠の中でなにか事件があったかもしれない、左足に何か
あったかもしれないが、それは今から4ヶ月後(2024年1月頃)に発表します。

ツタンカーメンの父母はまだ断言できなくて、ティイ、ユウヤ、チュウヤ、
アメンヘテプ3世など、疑わしいミイラもあります。そこで、DNA鑑定を行い、
KV55の墓に会ったミイラは、アクエンアテンの物でツタンカーメンの父親と
断言します。母親は、ティイかもしれないですが、名前はまだ分かって
いません。ネフェルティティのミイラや頭のないミイラや頭のあるミイラも
調査し、ネフェルティティについての調査結果は、4ヶ月後に発表します。

ハトシェプスト女王についてミイラをCTスキャンした所、肝臓が入っている
ことが分かりました。ハトシェプスト女王は、殺害ではなく、55歳ごろに
亡くなったのが分かり、死因は、糖尿と癌でした。

ラメセス3世は、息子が次の王になるために殺害しようとしていました。
ラメセス3世のミイラは良い状態でしたが、喉が切られた跡が発見されました。
息子は、山羊の皮で埋葬されていました。

王家の谷で最大の墓は、ラメセス2世のもので、中は奇麗にされており、
カルトゥーシュがあるのが興味深かったです。エジプト人、ヌビア人、
アジア人が描かれ、そのような人たちも来世に行けるというエジプトの
多様性を表しています。ラメセス2世王墓のトンネルは、子孫と繋がるため
です。

2023年の最大の発見は、セティ1世の葬儀の神殿を調査していた時に、
「ゴールデンセティ」という労働者の街を発見しました。労働者の家は、
4mぐらいの大きさで6つの地域に分けられ、パンや肉が保管されていました。
パンの作り方やビールもあり、王家の衣装を作る場所もありました。

大きな湖やツタンカーメンの名前がある物やハトホル女神を代表する牛の
骸骨やおもちゃなどもありました。「ゴールデンセティ」は、当時の人の生活
が分かる場所ですが、まだ3分の1しか発見しておらず、3分の2が未発見
です。街の北部で25王朝の女性の物を発見しました。

エジプトのギザに最大の博物館を建設し、そのことに協力してくれた日本人に
感謝します。あと、良いニュースは、3年後に吉村作治さんが第2の太陽の船
を復元する予定です。

発掘の現場には、ビル・ゲイツも来ていましたが、彼は1回も寄付が
ありませんでした。ビヨンセは、現場から追い出したことがあります。
あと、アメリカのオバマ大統領など著名人がエジプトを訪れています。
エジプトは、良い国で安全です。

Webサイトに新しい発見を載せており、クフ王のピラミッドの裏側の入口に
関する発見、ネフェルティティのミイラと墓の調査をしておりマスタバ墳墓
の中にネフェルティティの墓はあるともいます。エジプトは、遺跡の30%しか
発見されておらず、あと、70%の遺跡にミイラなどがあります。


だいたいこんな感じの講演でしたが、もし間違っている所があればすみません。
そして、今回の講演ですが、これまでにテレビ番組で放送されていて
知っている話もあり、見ていた時のことを思い返したりしていましたし、
また、知らなかったこと、特に「ゴールデンセティ」という労働者の街に
ついての話は興味深く聴いていました。また、ツタンカーメンや
ネフェルティティについては、また4ヶ月後(2024年1月頃)に新しい発表
があるようですので、またそれを楽しみにしたいと思います。
write:2023/11/04 rewrite:- update:2023/11/27


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