41.メイドゥムの王墓地問題について
9月24日は、駒澤大学で開催されたエジプト考古学者のザヒ・ハワス博士の
講演会に行ってきました。その時のエジプト考古学者であり、駒澤大学教授の
大城道則先生の講演です。

私は、シリアのパルミュラで発掘し、イタリアのポンペイで調査をしたことが
あります。シリアは、エジプトの物が良く出てきます。リビアにはピラミッド
があります。kharga(ハルガ)オアシスやメイドゥムを調査し、
メイドゥム遺跡の正確な地図の作成をしています。100年前の地図は正確では
ないので、これを打破したいと思っています。

・マスタバ第17号墓の被葬者
マスタバ第17号墓の被葬者がまだ誰のものなのかが分からない。巨大な棺と
ミイラは、ロンドンにあり、知り合いに聞いて調査してもらいたいと思って
います。

・マスタバ第16号墓のレリーフ
クフ王の兄であるネフェルマアト王子が描かれていますが、一部を持って
行かれているのでこれを集めたいと思っています。データとして撮ってWeb上
で復元し、色々な研究者に見てもらえるようにしたいと思っています。

・メイドゥムピラミッドの崩壊による文化危機
マスタバからピラミッドへ変遷がありましたが、メイドゥムのピラミッドは
崩れてしまいましたが、何か裏があるのではないか、耐震構造などの調査を
世界にアピールしていきたいです。「ミュオグラフィ」、ピラミッドを透視
して、いつ、崩れた結果について調査していきたいです。

・社会的な影響
ザヒ・ハワス博士のピラミッドの本があり、そこから始まりますが、
ピラミッドが崩れたのは凄い事故であり、凄い砂けむりが上がり、視界が
遮断されたと思われますが、それが、創世神話の何もない所から丘が
現れたという「原初の丘」へと繋がっているのではないか、そこに神様が
降り立ったのではないかという話に繋がるのではないかと考えています。

・メイドゥムの調査で新しいこと
今は駒澤大学とエジプトの大学2つの3つの大学との共同研究を新しく
始めたいと思っています。それぞれの大学との交流と人材育成のための
発掘現場が欲しいと思っています。


だいたいこんな感じの講演でしたが、もし間違っている所があればすみません。
メイドゥムのマスタバ第17号墓、マスタバ第16号墓のレリーフなど、
メイドゥムにはまだまだ謎がたくさんあり、その調査や研究が必要なの
ですが、その困難さもうかがえました。駒澤大学をはじめとする3つの大学
での共同研究や人材育成でのための現場発掘で、また新しい発見や研究などで
様々な謎が解明されていくことを願いたいと思います。
write:2023/10/04 rewrite:- update:2023/11/27


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