16.タイ旅行 その3
昨日に引き続き、タイ旅行のレポートです。
今回は、アユタヤ観光のレポートです。

●ワット・プラ・シー・サンペット●
アユタヤ王朝の創設者、ラーマーティボーディー1世(在位:1349~1369年)
によって宮殿が建てられていたとされ、後のトライローカナート王
(在位:1448~1488年)の時代になると宮殿が移築され、
この地は王専用の仏教儀式の場となったと言われている。
アユタヤの王の遺骨を納めた3本の仏塔を含む仏教的施設である。
この建物については、王の遺骨を納めた仏教的施設施設と言うには
遺跡といった感じでどこか物悲しい雰囲気が漂っていたと思った。

●象乗り●
今回初めて象乗りを体験したが、高い所をゆっくりと進むさまは
壮観ではあったが、高い所が少々苦手なこともあり、
象が歩く毎に揺れるのが少々不安を感じるものがあった。
あと、象に餌を与えた時だが、長い鼻で餌を受け取るさまは、
愛嬌すら感じられた。

●ワット・プラ・マハタート●
アユタヤ朝の3代目国王、ボロムラーチャー1世(在位:1370~1388年)
によって1374に建立され、高さ約44mの仏塔があったと言われているが、
ビルマ軍によって破壊され、その際境内にあるほとんどの仏像の頭も
切り取られている。木の根っこに取り込まれてしまった仏像の頭が有名。

かつての繁栄は見る影もない廃墟と化した遺跡からは、アユタヤ軍と
ビルマ軍との壮絶な戦いと戦いに敗れて滅びていく悲惨さと物悲しさを
感じた。戦いに敗れた国に待っているのは、虐殺、破壊、略奪の現実
なのだという事を改めて思い知らされ、現在も世界中で起きている、
このような悲惨な戦争、紛争などは一刻も早く終結し、二度と戦争が
起こらなくなる事を願うばかりである。

●ワット・ヤイ・チャイ・モンコン●
アユタヤ王朝初代国王ラーマティボディ1世(在位:1351~1369年)が
留学先のスリランカから戻ってきた仏僧のために1357年に建立したと
言われている。境内の大仏塔はビルマ軍との一騎打ちに勝った
ナレースエン王(在位:1590~1605年)が1592年に建てたと伝えられている。
中央の大仏塔は72mの高さもあり、登るとアユタヤの町が一望できる。
留学僧のためにこれだけ素晴らしい寺院を建てたタイと言う国の人々は、
仏教に対して本当に熱心なものだということを改めて思い知らされた。

●バーンパイン離宮●
アユタヤの南約20kmほどバンコクよりのチャオプラヤ川の中洲に
プラサート・トーン王(在位:1629~1656年)が建てた夏の離宮。
広い敷地の中には王が涼をとったタイ風建物、ギリシャ風建物、
中国風建物、見晴台など色々な様式の建物がある。
現在の建物のほとんどは、ラーマ5世(在位:1853~1910年)によって
建てられ、現国王ラーマ9世(在位:1946年~)やシリキット王妃も
時折使用している。

様々な建物が立ち並び、広大な庭園は、以前に映画で見た中国の庭園の
ようですばらしいものだった。王宮、エメラルド寺院でも感じたことだが、
タイの王室の王権の絶大さを改めて知ることとなった。

●総括●
今回、初めての海外旅行ということで、行く前はとても不安だったが、
今回の旅行で、日本ではできない貴重な体験をすることが出来たと思う。
タイという国の文化や習慣に戸惑った面も多かったが、日本とタイの文化
と違いは大変興味深いものであった。
また、様々な寺院は、宗教が素晴らしい文化を築き上げることを
改めて知ることとなった。
write:2007/11/12 rewrite:- update:開設日


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