平成29（2017）年大相撲３月場所・総評
●幕内● 今場所は新横綱の稀勢の里が２場所連続優勝しました。新横綱での優勝は 貴乃花以来22年振り、15日制が定着した1949年夏場所以降に昇進した32人中 ４人目とのことで。13日目に左肩の怪我をして、14日目に２敗して照ノ富士と １差付けられましたが、千秋楽で照ノ富士に勝って、さらに優勝決定戦でも 照ノ富士に勝っての逆転は本当に凄かったです。あと、怪我もひどく ならなくて良かったです。今回の優勝は琴奨菊の初優勝並みに嬉しいです。 大関の照ノ富士も優勝争いをして復活を印象付けましたかね。14日目のような 相撲さえ取らなければまた優勝するチャンスは巡ってくると思いますので また頑張ってもらいたいです。 今場所関脇に陥落した琴奨菊ですが、９勝止まりで大関に復帰できず残念です。 あと１勝できなかったのが、平幕２人に星を落としたのが惜しまれます。 でも、今場所を見ていたらまだまだやれると思いますのでまだまだ 頑張ってもらいたいです。 関脇の高安ですが、12勝をあげて来場所はいよいよ大関取りになりますね。 10勝で３場所の合計33勝になりますが、11勝以上はしておきたい所ですね。 来場所も大いに期待しております。 小結の御嶽海ですが、この地位で９勝は本当に力を付けてきた印象です。 いつかは稀勢の里を倒せる日も来るかもしれないですね。そしていつかは 優勝をしてもらいたいと思います。 貴ノ岩ですが、負け越しはしたものの幕内上位で６勝はよく頑張ったと 思います。少しは勝てるようになってきましたね。幕内２場所目の 貴景勝ですが、11勝と今場所は活躍しましたね。あと、大栄翔も11勝と 頑張ったと思います。来場所はさらなる活躍を期待しています。 栃煌山も今場所は11日目までは優勝争いをして活躍していましたね。 終盤の４連敗は残念でしたが。千代翔馬は９勝と力を付けてきた印象を 受けます。新入幕の宇良は８勝と意外と頑張った印象です。 来場所ですが、関脇に高安、琴奨菊、玉鷲。小結に御嶽海、嘉風。 平幕陥落は正代。新入幕は阿武咲、小柳。再入幕は、千代大龍、豊響。 十両陥落は、佐田の海、旭秀鵬、千代皇、錦木と予想します。 ●十両● 今場所は見事に混戦模様になりましたね。大砂嵐と豊響が優勝争いをして いましたが、優勝ラインが５敗にまで下がり、大砂嵐、豊響、朝乃山の ３人による優勝決定戦になり、豊響が制して３度目の優勝となりました。 大砂嵐も豊響もまだまだ幕内で頑張れそうなので、今度は幕内で活躍して もらいたいです。特に大砂嵐は幕内の上位に上がってもらいたいです。 朝乃山も新十両で10勝はよく頑張ったと思います。 小柳も９勝と千秋楽に敗れ、優勝決定戦には出られませんでしたが、 来場所は幕内ですかね。 来場所ですが、貴源治、明生が昇進。北磻磨、富士東が陥落と予想します。 ●幕下● 16枚目の阿炎が優勝しました。十両から陥落してからは少々低迷して いましたが、ようやく復活してきましたかね。16枚目なので来場所の 十両昇進がないのは残念ですが、十両を狙う場所となりますので また再十両目指して頑張ってもらいたいです。 筆頭の貴源治ですが、４勝して十両昇進を決めましたね。貴源治は前から 注目していたので嬉しい限りです。兄の貴公俊もいつか十両昇進して 兄弟双子同時関取になってもらいたいですね。 ３枚目の明生ですが、５連勝と優勝争いをしていましたが、最後は２連敗で 残念です。でも、来場所は十両に上がりそうですね。 ●三段目● 35枚目の玉金剛が優勝しました。これでまた幕下に戻れますね。 今度は幕下で勝ち越してもらいたいと思います。 ３枚目の琴鎌谷は５勝とこれでまた幕下に戻れますね。 今場所三段目付出の若隆景は５勝、村田は６勝とまずまずですね。 また上がってきてもらいたいです。 ●序二段● 32枚目の若山が優勝しました。先場所の序ノ口優勝に続いての優勝と なりましたね。優勝決定戦で敗れた70枚目の常川との熱戦が凄かったです。 常川ですが、優勝決定戦で敗れはしましたが、富山県出身の力士が ７戦全勝してくれて嬉しい限りです。 ●序ノ口● 15枚目の一山本が優勝しました。中大出身で卒業後に地元の 北海道・福島町役場に就職しましたが、力士になったということで。 また、新弟子検査の年齢制限を25歳未満に緩和した新規定の適用第１号 ということで。どこまで頑張れるのかまた見守っていきたいと思います。 ●引退● 元三段目で、華吹（はなかぜ）に次ぐ現役２番目に年長、46歳の北斗龍が 引退しました。46歳までよく頑張りましたね。最後は勝って勝ち越しての 引退となったのですね。今までお疲れ様でした。
write：2017/03/27	rewrite：2017/05/28	update：2017/05/29

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