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平成19(2007)年大相撲11月場所・総評 | ||
<幕内> 今場所は、横綱白鵬、大関千代大海、大関琴光喜、平幕の把瑠都による 優勝争いが面白かったです。白鵬は、優勝したものの、負けた相撲は あまり攻められず完敗、初日に負けることが多いといった感じで まだまだ横綱としての強さをアピールできてない気がします。 またしっかり稽古して本当に強い横綱の姿を見せて欲しいと思います。 千代大海は、久しぶりに終盤まで優勝争いをしましたが、 千秋楽に休場して優勝争いから脱落してしまったのが残念です。 琴光喜は、終盤の3連敗は残念でしたが、優勝争いに加わっていたこと、 千秋楽の白鵬戦での下手投げは見事だったと思います。 この2人大関については、この調子でこれからも優勝争いを してもらいたいと思います。 把瑠都については、よく健闘したと思います。これからさらに 力をつけて幕内上位にも通用するようになってくると 面白くなると思いますので、さらに頑張ってもらいたいものです。 あと、安馬、琴奨菊の両小結についてですが、勝ち越しすることも 難しい地位で横綱を倒し、勝ち越したのは素晴らしいと思います。 安馬は来場所大関取りになりますので是非頑張ってもらいたいです。 琴奨菊も今回の勝ち越しをきっかけにまずは三役定着をめざして もらいたいです。 4大関を倒した時天空についてですが、そのうち2大関に対して 立会いの変化をしたのが本当に残念です。このような逃げる相撲 ではなくもっと真っ向からぶつかっていく相撲をして欲しいと思います。 そうすれば三役定着もできそうな気がするのですが。 それから、怪我のために6日間休場した高見盛ですが、再出場後に 2連勝し、幕内を維持したのは見事だったと思います。 また怪我を治して、幕内上位、三役復帰を目指して頑張って もらいたいものです。 <十両> 今場所は、境澤と市原の優勝争いが面白かったです。 境澤は、十両に昇進してから怪我のために負け越しが続きましたが、 ここにきてようやく本来の力を発揮した感じですかね。 来場所は新入幕を狙える所まで上がると思いますので、 この調子で頑張ってもらいたいです。 市原も新十両でここまで活躍してくれるとは思いもしませんでした。 来場所は新入幕となるのかどうか微妙な所ですが、 番付発表を楽しみに待っております。 <幕下> 幕下の上位は、新十両がかかった力士が健闘したと思います。 栃ノ心、木村山、玉鷲、八木ヶ谷、霧の若あたりが十両に 上がりそうですね。 あと、土佐豊が幕下で優勝、序ノ口からの連勝を25としました。 ものすごい勢いで上がってきて正直驚いてます。 来場所は新十両をかける場所となりますので、どのまで 活躍するのか、どこまで連勝を伸ばすのか楽しみです。 <引退力士> 今場所限りで、元前頭の武雄山、元十両の出羽乃富士、 旭天鵬、旭鷲山らと共にモンゴル人力士のさきがけとなった 元幕下の旭天山、24年間土俵を務めた現役最年長、46歳の 最高位三段目の一ノ矢が引退しました。 今までお疲れ様でした。 |
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write:2007/11/27 | rewrite:- | update:開設日 |