| 舟橋蒔絵硯箱は、金で輝いていて奇麗でした。本阿弥光悦坐像は、茶色で 小さいが、凛々しい感じがしました。「光悦」陰影は、奇麗でした。
 「光悦」印は、シンプルでした。あと、本、書状、系図、掛け軸、刀などが
 展示されていました。
 
 柏樹文鐔は、大きいお金みたいと思ったりしました。扁額「正中山」は、
 一見素朴な感じがしますが、綺麗で凄いです。立正安国論は、字が奇麗でした。
 これは、妙蓮寺14世日源(1563年~1622年)の求めによって書かれたものと
 いうことで。日蓮宗を信仰している本阿弥光悦を偲ばせる物ですね。
 
 始聞仏乗義は、字が奇麗です。紫紙金字法華経幷開結は、巻物で、字が金で
 奇麗です。花唐草文螺鈿経箱は、模様が奇麗です。芦舟蒔絵硯絵は、
 黒でシンプル奇麗です。書物は、昔の古い感じですね。
 
 橘松竹鶴亀蒔絵文台硯箱は、文字や絵が奇麗です。蔦蒔絵唐櫃は、立派な箱で
 模様が奇麗です。
 
 法華題目抄は、長い巻物で、字は薄いけど奇麗です。如説修行抄は、
 法華経の教え通りに正しく修行することを説いた日蓮聖人の著作ということで。
 本阿弥光悦もこれを読みながら修行をしていたのかなと思ったりします。
 寛永四年試筆は、字は少し崩れ気味ですかね。
 
 百人一首・三十六歌仙和歌は、綺麗ですが、字が読みにくいかも。
 鶴下絵三十六歌仙和歌巻は、絵が綺麗で長いですね。会場の天井にも展示して
 ありましたね。なかなか凄かったです。
 
 松山花卉摺下絵新古今集和歌巻は、絵も字もシンプルですね。
 花卉鳥下絵新古今集和歌巻は、字が素朴です。
 
 赤楽茶碗 銘 乙御前は、赤茶色でシンプルですが奇麗です。
 白楽茶碗 銘 白狐は、白い色が奇麗です。茶碗は、シンプルな物が多いです。
 本阿弥光悦肖像は、初老な印象で、ふくよかで穏やかな感じがします。
 
 今回は、本阿弥光悦についてやその作品を見てきましたが、光悦自身が
 日蓮法華宗の熱心な信徒で、「立正安国論」や「法華題目抄」、「如説修行抄」
 あたりは、そのような光悦の信仰心が読み取れます。そして、「百人一首」、
 「新古今集和歌巻」、三十六歌仙といったそれに関連する作品も出していて、
 和歌にも通じている感じが偲ばれます。そして、作風は素朴でシンプルを
 心掛けたのかなという思いです。
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