| ●ローマ建国神話の創造● カピトリーノの牝狼は、ローマの建国者のロムルスとレムスに狼がb乳を
 与えている所ですが、本で見たことあります。これが見れたのは嬉しいです。
 負傷した牝犬は、膝をなめている描写が細かいです。l・ユリウス・
 エウヘメロスの納骨碑は、不思議な模様でした。ヘラクレスと息子テレポス
 ですが、息子テレポスは、ヘラクレスの隠し子みたいですね。
 
 豹と猪の群像は、細かい描写が凄いです。ティベリウス・クラウディウス・
 ファウェンティヌスの祭壇(通称カザーリ家の祭壇)は、奇麗でした。
 ポルセナの鏡は、シンプルでした。あと、金貨、銀貨は細かくて奇麗でした。
 カピトリーノの牝狼は、こちらは絵画ですが、細かくて奇麗でした。
 
 ●古代ローマ帝国の栄光●
 ガイウス・ユリウス・カエサルの肖像は、凛々しくてカッコイイです。
 いかにもローマの肖像といった感じです。女性の胸像は、穏やかで奇麗です。
 アウグストゥスの肖像は、本で見たことあるような…。凛々しくてカッコイイ
 です。リウィアの肖像ですが、リウィアは、アウグストゥスの妻ということで、
 なんか無表情な感じですかね。女性の肖像は、男性の音楽家みたいです。
 
 イシスとして表されたプトレマイオス朝皇妃の頭部は、ハゲタカの帽子が奇麗
 で、不思議な表情ですね。クレオパトラ7世の肖像とみられているようで。
 トラヤヌスの肖像は、穏やかで凛々しい感じです。カラカラ帝の肖像は、
 本で見たことありますね。怖そうでいかつい感じがします。
 女性の肖像(おそらく皇后アリアドネ)は、目が印象的で不思議です。
 
 ハドリアヌス帝の肖像は、まあこんな感じかなと。マティディアの肖像ですが、
 マティディアは、トラヤヌス帝の姉の娘でハドリアヌス帝の妻の母という
 ことで。髪型が凄くて力強そうです。老女像は、なんか男性みたいです。
 
 コンスタンティヌス帝の巨像の左足は、凄い大きくて圧巻です。
 コンスタンティヌス帝の巨像の左手は、人差し指がなかったが、後に発見
 されたとのことで。大きいです。球を持っていますね。
 この球体は、治めている世界を表しているのですね。
 コンスタンティヌス帝の巨像の頭部は、凄い大きくて圧巻です。本でみたこと
 あるような気がするのですが、何か遠くを見ているような感じがしました。
 この巨像ですが、組み立てられたら、あまりにも大きくて驚きそうですね。
 
 カピトリーノのヴィーナスですが、官能的ですね。表情は穏やかですが、
 奇麗で圧巻です。
 
 ●美術館の誕生からミケランジェロによる広場構想●
 カミッルスは、教皇シクストゥス4世によってローマに
 贈られ、カピトリーノに運ばれたということで。ローマ教会の擬人化や
 教皇グレゴリウス9世は、フレスコ画で奇麗、素晴らしいです。
 
 ミケランジェロ・ブオナローティの肖像画は、本で見たことありますが、
 なんか気難しそうな感じです。河神は、いかにもローマの神様といった感じ
 です。カンピドリオの石段は、写実的で奇麗です。カンピドリオ広場の眺めは、
 ヨーロッパってこんな感じかなと思ったり。
 
 教皇クレメンス12世の彫像(の絵画)ですが、教皇クレメンス12世は、在位3年目から
 失明して、枢機卿への指示もベッドの上で行ったという少々弱々しいイメージ
 だったのですが、この彫像はイメージと違い凛々しく、力強い感じですね。
 1798年に破壊されたとのことでこれはもったいないです。
 教皇クレメンス12世(の彫像)は、小さいですが、細かいです。こちらは習作
 のようで。
 
 ●絵画館コレクション●
 大カッシーノ・ダル・ポッツォの肖像画は、聖職者のような感じですね。
 狩人としての女神ディアナは、奇麗でした。悔悛の聖フランチェスコは、
 鬼気迫るような表情が凄いです。教皇ウルバヌス8世の肖像は、凛々しくて
 奇麗です。これもネット上で見たことあるような気がします。
 
 聖母子と天使たちは。奇麗で天使が可愛いです。キリストの鞭打ちは、
 リアリティがあって凄いです。ルクレツィアは、なんか自殺しているような、
 クレオパトラの最期を思わせるような…。聖女カエキリアは、貴婦人みたい
 です。ディオゲネスとプラトンは、お互いに気難しそうです。
 
 聖家族は、奇麗で、キリストである子が可愛いです。
 教皇ベネディクトゥス14世の肖像は、穏やかだが、どこか芯の強そうな感じが
 します。
 
 あと、「カピトリーノ美術館とカピトリーノのヴィーナス」という映像が
 放送されていました。カピトリーノ美術館の起源は、1471年にさかのぼり、
 1731年に美術館として公開されたこと。カピトリーノのヴィーナスは、
 2世紀頃、古代ギリシア最大の彫刻家プラクシテレスによって製作された
 ということが放送されていました。
 
 ●芸術の都ローマへの憧れ-空想と現実のあわい●
 トラヤヌス帝記念柱の正面全景は、長くて細かくて凄いです。記念柱からの
 石膏複製は、細かくて生き生きとしていますね。女神ローマの座像は、
 威厳があって奇麗です。背景が凄かったです。アモルとプシュケは、
 愛を表現しているような感じがしました。ロムルスとレムスの発見は、
 奇麗ですし、人々や狼の描写が凄かったです。
 
 ●カピトリーノ美術館と日本●
 欧州婦人アリアンヌ半身奇麗で
 飾りが凄いです。ディオニュソスの頭部は、凛々しい感じがします。
 
 あと、パネルで「カピトリーノ美術館と日本」について書かれており、
 天正遣欧少年使節が教皇グレゴリウス13世に謁見したり、
 教皇シクストゥス5世の戴冠式に出席したことや、慶長遣欧使節についても
 書いてありました。
 
 ●カピトリーノ美術館と教皇●
 1734年、 教皇クレメンス12世により、それまでカピトリーノの建物群に
 おさめられていた膨大なコレクションが一般公開され、公共美術館としての
 歴史が始まりました。その後、1748年から1750年にかけて、
 教皇ベネディクトゥス14世 の尽力により、サッケッティ家と
 ピオ・ディ・サヴォイア家というイタリア名家旧蔵の絵画コレクションが
 収集され、絵画館が設立されました。ということが、展覧会の公式アカウント
 で書かれていました。
 (2024.03.10 追加)
 
 ●総評●
 今回の展覧会ですが、ローマということで、とても楽しみにしていたのですが、
 もう想像以上に良かったです。今まで本などで見たことがある物も見れたり
 奇麗な作品が見れて素晴らしかったです。特にカピトリーノのヴィーナス、
 コンスタンティヌス帝の巨像が凄かったですし、個人的には、
 教皇ベネディクトゥス14世の肖像や教皇クレメンス12世の展示物を見て
 胸が熱くなりました。教皇クレメンス12世は、大好きな人物なので、本当に
 嬉しかったです。
 
 今回の展覧会ですが、ローマ建国のロムルスとレムスだったり、カエサルから
 軍人皇帝時代になる前までのローマ史やルネサンス時代からフランス革命前
 までの教皇権衰退期のローマ教皇史が好きな方には本当にお勧めです。
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