| 中国の春秋時代や戦国時代に作られた銅戈、銅匱、銅剣、銅矛などが展示 されていました。青白く奇麗でした。銀人立像は、小さくて可愛いですが、
 奇麗です。銀製刻文杯は、奇麗でした。金銀錯狩猟文鏡は、「細川ミラー」と
 呼ばれている物ですが、色は少々剝げているのですが、それでも奇麗で
 素晴らしかったです。銅製馬車は、精密で細かい感じがしました。
 金銀玻璃象嵌大壺は、整然とした模様ですね。灰陶三人将棋盤は、
 こんなのがあるのかと思いました。日本のとはイメージが全く違いますね。
 
 王名入り装飾板は、ティイ王妃、アメンヘテプ3世、セティ2世、
 アクエンアテンの名前がカルトゥーシュに刻まれていますね。ここで
 アクエンアテンの物が見れるとは思いもしませんでした。木製シャブティは、
 素朴な感じで良いですね。しかし、こんな物が残っていたとは驚きです。
 ファイアンス製象嵌タイルは、模様が日本のものみたいですね。
 あと、エジプトの石片、瓦片は、小さいけど奇麗でした。
 
 ガラス製品はもやがかかっているような所が良いですね。地中海沿岸や
 イランで作られたものということで。ヘルマアフロディーテ像は小さいけど
 細かいですね。人物文鉢は、イランで作られたものでいかにも中近東な
 デザインですね。黒像式レキュトス「デルフォイの三脚鼎を運び去る
 ヘラクレスの図」は、ヘラクレスと馬の絵が奇麗です。人物画タイルは、
 サファヴィー朝の首都イスファハンの宮廷画家の様式ということで、
 まさに中近東ですね。彩色草花鳥文壺や彩色幾何学文壺は、ペルーで
 作られたもので、いかにもインカの様式ですね。
 
 今回は、永青文庫の創立者・細川護立(もりたつ)(細川家16代・
 1883~1970年)が各地で集めたコレクションが展示されたということで、
 少々地域がバラバラで雑多な感じはありましたが、それでもコレクションは、
 奇麗な物ばかりで本当に素晴らしかったです。特に「細川ミラー」は
 素晴らしかったです。細川護立は、こういった物を集めてきたのですね。
 小規模とはいえ、奇麗な物が見られて大満足でした。
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