57.古代エジプト人の全ゲノムを初めて解読、4800年前の顔を復元
古代エジプト人の全ゲノムを初めて解読した研究結果が2025年7月2日付けで
学術誌「ネイチャー」に発表された。しかも、4800〜4500年前に生きた陶工の
ものと推定され、現在までに発見された古代エジプト人のDNAの中で最も古い。
エジプト初期王朝時代末期から古王国時代初期にあたり、支配者たちが権力を
固めて「ピラミッドの時代」が始まった頃だ。

モレス・ジェイコブズ氏によると、この男性の祖先の約80%は北アフリカの
新石器時代の集団に遡ることができ、残りの20%は西アジアの
「肥沃な三日月地帯」の古代人と関連があるという。東アフリカやサハラ以南
のアフリカに祖先がいる証拠は見つからなかった。

研究チームは、ヌワイラートの遺骨のゲノムの塩基配列と共に、法人類学者の
キャロライン・ウィルキンソン氏が復元した顔も発表した。
リバプール・ジョン・ムーア大学でフェイス・ラボを率いるウィルキンソン氏
は、以前にもラムセス2世やクレオパトラの妹のアルシノエ4世の顔を
再現している。

氏は頭蓋骨の3Dスキャンから始めて、顎のライン、鼻、目といった、骨の構造
のみから予想しやすいパーツを作った。これらのパーツに比べると、
耳と口を予想するのは難しい。


しかし、古代エジプト人、古王国時代の人のゲノムからどこから来たかとか
顔の復原とかできて凄いです。これで、古代エジプト人も北アフリカと肥沃な
三日月地帯、ペルシャ湾からチグリス・ユーフラテス川流域、シリアを経て、
パレスチナ、エジプトに至る半円形の地域からやってきた説がでてきて
いますよね。

ここまで分かってきたのは嬉しいですね。ミイラにならなかったからこそ、
解明したと言いますか。またさらにゲノムなどで古代エジプト人の謎やルーツ
が解明されることを願います。


古代エジプト人の全ゲノムを初めて解読、4800年前の顔を復元 目の色や職業など驚きの情報
こちら
write:2025/07/05 rewrite:- update:2025/07/07


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