31.地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも
<宇宙には無数に星があるが、生き物が生息できる可能性が
ある星となると、発見はそう簡単ではない>

天文学者によって、太陽に似た恒星の周囲を回る、地球サイズの新たな
系外惑星が地球の近くで発見されたかもしれない。

ただ、まだスーツケースを準備するのは早い。たとえこの発見が本当だったと
しても、その惑星には極寒の世界が広がっている可能性が高いからだ。

「HD137010b」と名付けられたこの惑星は、恒星「HD137010」の周りを
公転しており、地球からわずか146光年の位置にある。
そして、HD137010bの表面温度は、摂氏マイナス68度を超えることは
ほとんどないとみられている。これは、永久凍土に覆われた火星の平均気温
よりも低い。

ただ、現在の火星が寒い原因は極端に薄い大気しか持たず熱を保持できない
ことにあるが、HD137010bの場合は恒星HD137010そのものにある。
HD137010は、太陽と同じスペクトル型(その表面温度や光の色スペクトルに
よる恒星の分類。太陽はG型)に分類される恒星だが、太陽よりもはるかに
低温で暗い。

さらに、HD137010bの軌道は「ハビタブルゾーン(生命居住可能領域。
大気の条件さえ整えば惑星表面に液体の水が存在し得る軌道範囲のこと)」
の外縁部に近い。それもあって、HD137010bがHD137010から受け取る光と熱は、
地球が太陽から受け取る光と熱の3分の1未満だと考えられている。

<HD137010bに生き物が住める可能性は?>
HD137010bが極寒の世界と見られるにもかかわらず、研究者たちはHD137010bが
温暖であったり、水に富んでいたりする可能性も残されていると述べる。

ただし、そのためにはHD137010bが地球よりも二酸化炭素に富んだ大気を
持っている必要がある。二酸化炭素に富んでいれば、地球で温室効果ガスが
気温上昇を引き起こしているのと同様に、熱を効率よく保持できるからだ。

研究チームが行ったHD137010bの想定大気に関する解析によると、この惑星が
恒星の周囲に設定された「伝統的」なハビタブルゾーン内に位置する
確率は40%。より条件を緩めた「楽観的」なハビタブルゾーン内に入る確率は
51%だという。

HD137010bは、2018年に退役したNASAのケプラー宇宙望遠鏡によって収集された
データの中から、系外惑星候補に挙げられた。「発見された」という
表現ではなく、「候補に挙げられた」という表現にとどまる理由は、
HD137010の光が一時的に暗くなった現象が存在を示す唯一の根拠だからだ。
この現象は、恒星とケプラー宇宙望遠鏡との間をHD137010bが通過した証拠
である可能性があるとされる。

HD137010bの正確な性質を明らかにするためには、今後さらなる観測が必要だ。
HD137010bが実在するなら、初の十分に近く、明るい地球に似た系外惑星と
なるので、本格的な追跡観測が可能な天体となる可能性もある。


HD137010bですが、ハビタブルゾーン内に入る確率は40~51%、大気もあるのか
どうかと言われるとどうなのだろう?という感じで、人が住めるかどうかは
まだまだ微妙な所かもしれませんね。それでも、月や火星に住める技術が
確立されれば、住めないこともないのでしょうかね??まだまだ謎ですが。
そして、百歩譲って人が住めるとして、143光年という距離をどうやって行き来
するのか??という問題もありますね。

それでもなかなか注目の系外惑星なので、今後の研究に注目していきたいと
思います。


地球の近くで「第2の地球」が発見されたかも! その惑星はどこにある? 人類の移住には適している?
こちら
write:2026/03/14 rewrite:- update:2026/03/22


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