15.物語用の元号一覧作成プログラム
今回は、物語用の元号一覧作成プログラムについて書こうと思います。

これも、自作の物語「Mirlard!」用に作成したものですが、
元号一覧については、実際に使われた元号に使われている字を1字ずつ
CSVファイルに保存します。それから、そのファイルに振り仮名を追加して、
保存します。そして、そのファイルから、ランダムに2字を選択します。
そして、同じ字だったりすでにある2字の組み合わせだったらもう一度
2字を取り直します。このあたりは、元号に使われている字という違いだけで
前の天皇一覧と基本的にはやり方は同じです。

あと、元号が使われた期間についてですが、最初はランダムに取得します。
そこは、王名表や天皇一覧と同じなのですが、この後は、辛酉革命と
甲子革令のための改元を対応させるために、その元号の最初の年と使用期間を
足した値と比較して、年の干支がそれぞれ、「辛酉」、「甲子」の年を
超える場合は、その年まで期間を短くする。また、同じ方法で前に紹介した
天皇一覧で、新しい天皇が即位した年の翌年を超える場合もその年まで
期間を短くします。代始改元の対応です。

そして、これも天皇一覧と同じく、語呂が良い名前にするために作成後に
文字の入れ替えができたり、振り仮名を振り直したりもできるように
してあります。

大体こんな仕様ですが、とにかく、辛酉革命と甲子革令、代始改元を
対応させるのが難しかったです。このあたりの調整に時間がかかりましたね。

あと、「Mirlard!」用に作成した元号一覧ですが、最後は「治暦」に
なりましたが、これで「平成」の次の元号がもし「治暦」になったら
ビックリとか思ったのですが、後で調べたら、「治暦」は既に平安時代に
使われていましたね。藤原摂関政治の全盛期の最後あたりですかね。

そんな感じで、「Mirlard!」で大和国を登場させたときは、元号も合わせて
登場させたいものですね。ちなみに「Mirlard!」での現在の年は、
「治暦30年」になりました。


●用語集●
<辛酉革命>、<甲子革令>
60年に一度の辛酉 (かのととり) の年、または甲子(きのえね)の年は、
大きな社会変革が起る、政治上の変革が起こる運にあたるという思想で、
そのような変革や混乱を避けるために元号の改元が行われました。
あと、同じような思想のもので、戊辰革運というのもありますが、
日本では、戊辰革運による改元は2回ぐらいしかなかったので、
今回のプログラムには考慮しませんでした。

<代始改元>
新しい天皇が即位した時に行う改元のことで、たいていは即位の翌年に
改元しています。
write:2018/01/17 rewrite:- update:2018/04/08


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