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20.地獄を見た力士 | ||
大相撲の力士で、北勝国が来場所の十両昇進を決めました。 今回は、一度関取になったものの序二段、序ノ口まで番付を下げたが 再び関取に戻ってきた「地獄を見た力士」を紹介しようと思います。 ●琴別府● 1981年3月場所初土俵。1989年7月場所に十両に昇進したが、その場所中に 風邪をこじらせ急性腎炎に罹り、途中休場を余儀なくされました。 尿毒症も併発し一時は生命すら危ぶまれ、人工透析が必要となる寸前でしたが、 奇跡的に後遺症も残らず回復。番付は西序ノ口39枚目まで番付を下げていたが 1992年5月場所に17場所振りに十両に復帰し、同年11月場所には新入幕を 果たしました。 ●若天狼● 1993年3月場所に初土俵。2001年11月場所に十両に昇進しましたが、 2004年1月場所中に左膝内側側副靱帯断裂の重傷を負い途中休場し翌場所に 再び幕下に陥落しました。その後番付を下げ、2005年1月場所には 西序二段110枚目まで陥落しました。これは十両経験者としては昭和以降、 当時6位の最低記録でした。それからは番付を上げ2008年9月場所に 28場所ぶりの十両復帰を決め、それからは十両に定着しました。 個人的には若天狼には、1場所だけでも入幕してもらいたいと思いましたが 叶わず、あのような形で引退となったのは残念です。 ●北勝国● 2001年3月場所で初土俵。2008年3月場所十両昇進を決めましたが 1場所で幕下に陥落、2009年5月場所から古傷の手首の手術を 2度受けた影響で休場が続き、関取経験者としては昭和以降では 1982年5月場所の龍門孝幸以来、史上2例目の番付外転落となりました。 それから番付を上げ、2011年9月場所で20場所ぶりに十両に復帰することが 決定しました。 こうして見てみますと、序二段、序ノ口まで陥落してここで引退しても おかしくない所、よくここまで頑張って番付を戻してきたと思います。 そこには人並み以上の苦労があったと思います。 このような力士を見てますと自分も腐ったりせずに頑張っていきたいと 思ったりします。そして、北勝国には十両定着、入幕を目指して いってもらいたいと思います。 |
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write:2011/08/17 | rewrite:- | update:開設日 |