アーティスト名 | 種類 | タイトル | |||||
ジャンル | メジャー/インディーズ | 発売年 | 満足度 | ||||
DK | ダーク度 | ML | メロディアス度 | MD | 発狂度 | AV | 好き嫌い度 |
コメント |
KAMIJO | MINI ALBUM | SYMPHONY OF THE VAMPIRE | ||||||||
Visual | メジャー | 2014年 | 95point | |||||||
DK | ★★★★ | ML | ★★★★★★ | MD | ★★ | AV | ★★★★ | |||
KAMIJOがバンド時代を含めて3度目のメジャーデビューを果たしましたが、 メジャーデビュー作は28分を超える長編交響曲のミニアルバムとなりました。 トラックは7つに分かれていますが、全7楽章で1曲ということですので かつてのX JAPANの「ART OF LIFE」を彷彿とさせる長さですね。 ただ、「ART OF LIFE」の場合、トラック分けされていませんでしたが。 今作ですが、前作「Louis」の続編で18世紀のフランス革命後のルイ17世を 描いた作品となります。ルイ17世といえば、実際の史実では、ルイ16世と マリー・アントワネットとの間の子で、フランス革命後はタンプル塔に 幽閉され、自身も知らぬ間に王位に就いていたことになり、劣悪な環境の中で 10歳で病死した少年王ですが、このCDでは、何者かによってタンプル塔より 連れだされたルイ17世がヴァンパイアとなり、王位に就くストーリーと なっています。 第1楽章:Presto Versaillesばりの激しいメタルサウンドを構築しております。 詞はこの物語のあらすじを描いている感じです。 第2楽章:Sacrifice of Allegro 曲は激しいですが、「Presto」ほどではなくそれよりもメロディアスな サウンドとなっています。そして、革命による王家の悲劇を描いています。 第3楽章:Royal Tercet ここで軽快なテンポに変わりますが、ルイ17世が革命前の華やかな生活を 思い起こしているかのようです。 第4楽章:Dying-Table 激しくラウドな感じで、ゴリゴリしてます。血を求めているかのような ダークでドロドロした世界観を描いています。 第5楽章:Sonata 激しくも物悲しいメロディでヴァンパイアとしての欲望と宿命の物悲しさ を描いています。詞の「愛し方もまだ知らない耽美主義者だから」という 部分が大好きなのですが、袋に貼られたシールを見てたら、 「耽美主義者=ヴァンパイア」と読み取れそうですね。 第6楽章:満月のアダージョ イントロの最初は激しいですが、しだいに綺麗なサウンドに変わって いきます。そして、綺麗なバラードになっていきます。 満月の夜にルイ17世をタンプル塔より連れだるシーンを描いていますかね。 第7楽章:Throne 再び、第1楽章「Presto」に戻ってきたかのような激しいメタルサウンドに なりますが、ここでは、フランス革命の悲劇を乗り越えてルイ17世が ヴァンパイアとなりながらも王位に付くシーンが描かれています。 KAMIJOのソロですが、前作「Louis」を聴いた限りでは、あまり激しくない メタルサウンドをやっていくのかと思っていたのですが、ここまで Versaillesばりの激しいメタルサウンドを構築したのには正直驚きました。 全体にわたって激しい曲調が満載となっております。そして、ここまでの 物語、世界観を構築したのには本当に素晴らしいです。 自分もよく聴いております。そして、正直言って物足りないです。 「もっと曲が聴きたい」という意味で物足りないです。 KAMIJOですが、今後は6、7月にフルアルバムの先行シングルを発売 とのことでこの曲も楽しみにしていますし、特に、後に発売されるであろう フルアルバムも大いに楽しみにしています。KAMIJOについては、もっと 色々な曲を聴いてみたい所です。
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KAMIJO | SINGLE | Louis~艶血のラヴィアンローズ~ | ||||||||
Visual | インディーズ | 2013年 | 85point | |||||||
DK | ★★★ | ML | ★★★★★★★ | MD | AV | ★★★ | ||||
2012年にVersaillesが活動休止し、他のメンバーはJupiterを結成しましたが、 ボーカルのKAMIJOさんはソロアーティストとして活動することに なりました。今回はその第1弾シングルとなります。 曲ですが、「Louis~艶血のラヴィアンローズ~」は、ストリングスを きかせた重厚な雰囲気とVersaillesで培われたメタリックなバンドサウンドが 融合したような形となっています。Versaillesの時よりは激しくない 感じで、LAREINEとVersaillesを足して2で割ったような印象さえ受けます。 詞は、期待通りの耽美そのものですね。王家の血や薔薇が出てきたりして 王家の血の重みのようなものを表現している感じですかね。 「Grazioso」は、オルゴールの音色のような雰囲気のワルツ調の曲と なっています。途中で厳かな雰囲気になったりもします。 「幻想トリアノン」は、厳かな中にも物悲しさが漂うバラードとなっています。 間奏のギターとストリングスの絡みが壮絶な感じですね。 PVですが、KAMIJOさんはまさに王子といった感じでなかなか見ごたえが あるものになっています。あと、ex.MALICE MIZER、Moi dix Moisの Manaさんが特別参加しており、KAMIJOさんとの絡みがなかなか良い雰囲気を 作っています。 今回のシングルですが、KAMIJOさんが好きな人ならすんなりと入れる 曲なのではないでしょうか。期待にたがわず、耽美な路線を貫いておりますし Versaillesの時のような重厚かつ激しめの曲も堪能できる作りだと 思います。Versaillesほど激しくないですけどね。 最後に、KAMIJOさんですが、今年の3月にメジャーデビューするようですね。 これで3度目のメジャーデビューですね。凄いです。おめでとうございます。 3月発売のCDも楽しみにしております。
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