勇者アニー
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STORY
オーストレイリア大陸にあるサウス王国にある首都アトムに「アニー」という
勇者と呼ばれる男がいました。ある日、勇者アニーは国王バッキンガム15世に
仕事の依頼のため、呼び出されました。そうして、城にやってきたのですが、
国王はアニーの姿を見て驚きました。なんと、アニーは女装、どこかの国の
姫君のような服装で登城しました。

「これ、アニー、何なんだ、その格好は。」
「国王様への謁見ということで今日は少しオシャレをしましたよ。
どう??、かわいい??」
「いや、いかんいかん!!、すぐに普段の服装に着替えてまいれ!!
それでどうやって敵と戦うというのだ!!??」
「ダメですか…。パブやバーでは評判良かったのに…。」
「いや、みんな面白がってるだけだから。今すぐに着替えて参れ。」

そんな訳で、普段の敵と戦う時の服装に着替えてきました。
「こっちの方が似合っておるぞ。まあ、そんなことより、そなたに依頼が
ある。最近だが、大臣が2人盗賊に誘拐されてしまった。身代金も
要求している。どうか、大臣2人を助けだしてきてくれ。」
「えー、なんかめんどいなー、それに盗賊怖いし…襲われたら…。」
「そんなこと言わずに行ってきてくれ!!お礼ははずむから…。」
「しょうがないなぁ…分かったよ、行ってくるよ。」
「おお、そうか、頼むぞ。あと、僧侶のキャロルも付いて行かせよう。
そなたの役に立つだろう。では、すまんが行ってきてくれ。」
そして、アニーたちは街から北のはずれにある盗賊のアジトに向かいました。

盗賊のアジトの門の前、そこには門番が1人いました。そして、アニーたちは
近くに茂みに隠れていました。
「門番がいるな…どうやって入ろう…。」キャロルはアニーに語りました。
「これを使うよ。」と取りだしたのはゴルフボール。そこで門番めがけて
ゴルフのショットでボールを打ちました。ボールは門番のこめかみに当たり、
気絶しました。
「おお、素晴らしいショットだ!!」キャロルは誉める。
門番を倒したアニーたちは門の前に立ちました。そこでアニーは大声で、
「ごめんくーーーーださーーー…。」
アニーの行動に驚いたキャロルは急いで茂みに隠れました。
そこへもう一人門番が出てきて何事かと見回しました。
その隙にアニーたちは門の中に入っていきました。
「アニーさん、こんな所で大声出したら見つかっちゃうじゃないですか。」
「いや、人の家に入る時は『ごめんください』っていうものじゃない?」
「そうですが…見つかったら大変ですよ…。」
「でも、入れたから良かったんじゃない。さあ、いこいこ、
おじゃましまーすっと。」とばかりに悠々とアジトの中に入っていきました。

しばらく進むと、目の前にモンスターが現れ、「痛いよ~、痛いよ~」と
うめいていました。
「どうしたの?どこが痛いの?」
「全身が痛いのだ。そしてこの痛みはお前達人間を食べれば痛みが和らぐのだ…」
「なんか人間の脳みそを食べて痛みが和らげるバタリアンみたいだな。」
モンスターは、「痛いよ~、痛いよ~」と叫びながらアニーたちに襲いかかり
ました。アニーとキャロルはよく戦い、モンスターに大きなダメージを
与えました。モンスターは、「痛いよ~、痛いよ~」と叫びながら
床にのたうち回っていました。アニーはモンスターに近づき、
「そんなに痛いの?だったらこれを塗っておけば治るよ」と言って
アンモニア成分が大量に含まれる虫さされの塗り薬「キンカン」を出しました。
「ぎゃー、それだけはやめてくれ~~~~!!」
そんなモンスターの叫び声を無視してアニーはキンカンをモンスターの全身に
塗りまくりました。そして、モンスターはさらにのたうち回りながら
息を引き取りました。
「アニーもひどいよな…。傷口にキンカンはかなり染みると思うぞ。」
「あ、間違えた、オロナインの方が効くんだっけ。」
「いや、ここまで大きな傷口はオロナインじゃ効かないと思う…。」
「ま、いっか。モンスターは倒したんだし。」
「しかし、なんで盗賊たちはこんなモンスターのいる所に住んでるんだろう。」
「飼ってるんじゃないの?」
そう言って、盗賊たちのいる部屋に向かいました。

盗賊たちのいる部屋、そこでは、体操服&ブルマ姿で縛られている大臣2人、
アケとシュウがいました。大臣アケが盗賊に語る。
「あの、なんで私たちは体操服&ブルマになってるんですか?」
「気にするな。これは俺の趣味だ。俺は男の体操服&ブルマ姿に萌えるんだよ。」
「変わった趣味をしてらっしゃるんですね。」
「ほっとけ、いいじゃないか。」
そんなやり取りをしている間にアニーたちは盗賊たちのいる部屋に入って
きました。
「何者だっ!!」
そこでアニーは体をくねらせながら、
「ひとーつ、この世にはびこる鬼たちを、バッタバッタと斬り倒す。」
「何だ?桃太郎侍か??」
「桃から生まれた、稀勢の里~~~~~~。」
盗賊たちは思わずずっこけました。
「ちょっと待て、なんで稀勢の里が桃から生まれるんだよ!!」
「いや、何となくね。ところで、何で大臣たちを体操服&ブルマ姿に
してるの?」
大臣は答える。
「この盗賊の趣味なんだってさ。何でも男の体操服&ブルマ姿に
萌えるらしいよ」
アニーは盗賊に言った。
「だいたいさー、男にブルマ履かせて何が楽しいわけ??」
「うるさいっ!!」

続けて盗賊はアニーに言った。
「それより、身代金は持ってきたのだろうな。」
「うん、このバッグにあるよ。」
そして、盗賊はバッグの中身を確認しましたが、中身は貨幣のニセモノ、
しかも形が変形したものばかりでした。
「これのどこがお金なわけ??ニセモノだし、こんなのクズ鉄だよ…。」
「でも、ちゃんと国王の肖像が刻印されてるでしょ。ほら、ポイントは
このハゲ頭…。」
「うわっ、まぶしい頭だっ!!…ってそんなことはどうでもいい。
だいたいニセ金作りは悪人のすることだぞ!!」
「悪人に悪人よばわりされてもねぇ…。」
「ええい、者ども、出あえ出あえっ!!」
そしてたくさんの盗賊たちが剣を持って出てきました。
「なんかこの状況で暴れん坊将軍の曲かけたら雰囲気出ない??」
「かけんでいいわ、者ども、やつらをたたんじまえ!!」
そして、盗賊たちとの戦いになりました。アニーとキャロルはよく戦い、
盗賊たちを倒していきました。

そんな様子を見ていた1人の盗賊が、
「ええい、しずまれ、しずまれい!!そこを動くとこいつらの命はないぞ!!」
そう言って爆弾を持って人質を取りました。アニーたちはその場で
たちどまっていました。
「そうだ、それでいい、さあ、武器を捨てるんだ!!」
その時に武器と同時に火の付いたたいまつを盗賊にめがけて投げつけました。
その拍子に爆弾に火が付きました。盗賊はあわてて、
「わわわっ、爆弾に火がついちゃった。とにかく、真ん中の線を切れば
爆発しない…。」
「ふーん、よくあるパターンだね。でも、真ん中の線って2本あるよ。
これもよくあるパターンだけど。」
「そうだ、2本のうちの正しい1本を切れば爆発しない。だが、間違えると
爆発する。」
そんな言葉を無視してアニーは、
「めんどいから2本とも切っちゃお。」
「わ~~~~~~~~っ!!やめろ~~~~~~~~っ!!」
アニーは2本の線を切りました。そしてその拍子に爆弾が爆発しました。
そしてアジトは、崩壊しましたが、爆弾を持っていた盗賊以外は
みんな黒焦げになった程度で怪我はありませんでした。
そして、アニーとキャロルは、2人の大臣を救出し、盗賊たちをとらえて
お城に向かいました。

そして、お城にて国王に事の次第を報告しました。
「おお、そうだったか。でも、2人の大臣をよく救出してくれた。そして、
盗賊たちをよく一網打尽にしてくれた。礼を申すぞ。」
と言って、アニーとキャロルにお礼のお金を渡しました。
「ありがとうございます。」
「しかし、身なりがボロボロだな。相当大変な戦いだったのだな。」
「うん、まぁね…。はぁ…。」
アニーはそう言って城を後にしました。
write:2013/07/05 rewrite:2013/08/04 update:開設日