65.幕下15枚目格、10枚目格付出しの力士について
今回は、幕下15枚目格、10枚目格付出しの力士について書こうと思います。

2000年9月から幕下格付出しの制度が変わってから幕下15枚目格、
または10枚目格に付出しとなったのですが、僕は当初は疑問を感じて
いました。果たして付出された力士がそこまでの力があるのかどうかと
いうことを。当初は、垣添、豪風、普天王といった力士が幕内に定着こそ
したものの、十両止まりだったり(大翔湖がそうですね)、あるいは、
吐合、朝陽丸、若圭翔といった十両に上がれなかった力士も多かったから
です。もっとも、朝陽丸の場合は、病気という不運もあったのかなと
これがなければ十両に上がれていたと思います。吐合については、
怪我で番付外にまで落ちたりと数奇な相撲人生を送りましたが。
正直の所、幕下15枚目格の力まではないのではないかと思いました。

ですが、千代大龍や妙義龍が登場したあたりから状況は変わってきたように
思えます。この頃からは、幕下15枚目格、10枚目格付出しでも、力のある
力士が登場してきたからです。千代大龍や妙義龍は幕下下位や三段目に
落ちる苦労はしたものの今では幕内に定着し、妙義龍は三役の常連ですし、
その後は、逸ノ城や遠藤が続き、最近だと御嶽海が続きましたね。
こうして幕内に定着する力士を出しているので、この制度もそう悪くは
ないのかなと思いました。

今場所は、追手風部屋の坂元が付出され、3勝を上げていますが、
坂元がどこまで行くのかや付出しの力士にも注目していきたいと思います。
write:2016/01/19 rewrite:- update:2016/02/29


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