47.佐渡ヶ嶽部屋の関取
まずは琴弥山関、来場所の十両昇進おめでとうございます。
今回は、琴弥山の十両昇進を記念して佐渡ヶ嶽部屋の力士について
書こうと思います。

佐渡ヶ嶽部屋は僕が好きな部屋です。なぜ好きかと言えば、記憶に残るような
力士を数多く輩出しているからです。佐渡ヶ嶽部屋は関取も多く輩出している
部屋として有名ですが、遅咲きの花を咲かせる力士もまた多い部屋でも
あります。佐渡ヶ嶽部屋の関取は大きく分けて2つになるかと思います。

・横綱、大関、大関候補の有望な力士
・遅咲きの花を咲かせる苦労人

有望な力士といえば、今では、大関の琴奨菊、琴欧洲、幕内の琴勇輝と
行った所だと思います。引退した力士では、琴錦、琴光喜、長谷川、琴ヶ梅
あたりではないでしょうか。関脇在位は琴錦、長谷川は21場所とさらに
魁皇と並び史上2位タイ、それを琴光喜が塗り替え22場所、その後
歴代最年長となる31歳3ヶ月、所要44場所と史上2位のスロー昇進での
大関昇進と数々の記録を作っています。あと、琴錦の2回の平幕優勝、
そして琴光喜、琴富士の平幕優勝も印象的でした。琴ヶ梅については、
富山県出身の力士ということで、とても親近感があります。
大関目前まで行ったみたいですが…。

遅咲きの花を咲かせる苦労人といえば、琴春日、琴椿、琴冠佑、琴国、
琴乃峰、そして来場所新十両の琴弥山となるのではないかと思います。
琴春日は初土俵から約15年、所要91場所という史上2位の遅さで新入幕
を果たし、琴椿は30歳で新入幕、琴冠佑は、初土俵から所要89場所、
当時史上1位のスロー記録で十両に昇進、2場所連続十両の土俵を務めた後に
幕下へ陥落、それから28場所ぶり、通算128場所目で十両に復帰。
琴国は初土俵から所要89場所で、琴乃峰は85場所で十両昇進と数々のスロー
記録を作っています。

そして、琴弥山ですが、初土俵から約15年、所要85場所で史上4位タイの
スロー十両昇進となりました。三段目時代に首を骨折して頭から
当たれなくなったが、基礎運動を地道に積んで精進したとのことで
本当にここまでよく頑張ったと思います。十両昇進までに10人の関取の
付け人もやっていたとのことで下積みの長さもうかがえます。

そうして見ていると有望な力士は輝かしい記録を作りますが、
苦労人はスロー出世記録を作ったりと佐渡ヶ嶽部屋の関取は
記憶に残る人が多いように思います。特にスロー出世記録を作っていく
力士が多いのは先代の親方や今の親方が稽古では厳しい一方で
人柄も良かったと聞きますのでそんな親方に付いていきたいという思いが
これだけの記録を作っていった感じでしょうか。

このような佐渡ヶ嶽部屋の関取、力士ですが、
これからも応援していきたいと思います。
write:2013/06/11 rewrite:- update:開設日


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