平成28(2016)年大相撲11月場所・総評
●幕内●
今場所は、鶴竜が7場所振り3度目の優勝を果たしました。久しぶりの優勝で
ほっとしたと思います。体調も良くなってきたようで何よりです。
休場明けの白鵬は11勝ですが、まだまだ調子は戻せなかったようで。
また来場所は調子を戻して、また優勝を目指してもらいたいものです。

豪栄道ですが、9勝で終わり、綱取りはやり直しとなってしまいました。
横綱には全然勝てなかったですね。稀勢の里は、12勝ですが、3横綱撃破は
凄かったです。あと、取りこぼしをなくせば、優勝を充分に狙えるかと
思いますが、また頑張ってもらいたいですね。さらに、初の優勝経験なしの
年間最多勝になりました。あと、照ノ富士は、最初に2敗した時は心配
でしたが、何とか勝ち越してカド番脱出しましたね。

大関取りの高安ですが、こちらも負け越して、大関取りはやり直しと
なってしまいました。豪栄道も高安も残念です。でも、高安は小結に
なりそうですね。

小結の玉鷲ですが、1横綱3大関撃破で10勝は見事です。これが大関取りへの
布石となるのかは、来場所見守っていきたいと思います。あと、正代が3枚目
で11勝は凄いです。対戦は1横綱2大関ぐらいだったというのもありますが、
本当に力を付けてきたと思います。それから、荒鷲が11勝とここまでやるとは
思いませんでしたよ。

遠藤ですが、1横綱3大関撃破で7勝と負け越したのは惜しまれます。
ここで勝てば殊勲賞で三役昇進だったのですが、でも力は確実に付いて
きていると思います。また来場所、三役を目指してもらいたいと思います。

新入幕ですが、石浦は優勝争いをして活躍しましたね。10連勝は凄いです。
後半崩れてしまいましたが、新入幕ですし、こんなものでしょうと。
北勝富士ですが、もっと勝てると見ていたのですが、9勝でしたね。
新入幕で勝ち越せれば上出来ですが。

来場所ですが、関脇に玉鷲、正代。小結に高安、栃ノ心。
御嶽海、隠岐の海は平幕に陥落。千代皇、佐藤が新入幕。大栄翔が再入幕。
旭秀鵬、英乃海、豊響が十両に陥落と予想します。

●十両●
優勝争いですが、最初は大砂嵐がトップだったのですが、休場してしまい
脱落。青狼がトップに立つのですが、逆転して3枚目佐藤が優勝しました。
少々意外な展開になりましたが、佐藤が優勝したのは嬉しい限りです。
これで、来場所は新入幕で新しい四股名ももらえますかね。
しかし、青狼が11勝とここまでやるとは思いませんでしたね。
小柳も11勝と優勝争いをして活躍しましたね。またさらに上を目指して
もらいたいです。

北太樹ですが、そろそろ幕下陥落になるのかなとか思ったりしたのですが、
10勝とまた復活してきましたね。まだまだ十両でやっていけそうですかね。
旭大星も10勝といよいよ十両に定着できそうですかね。

再十両の山口と竜電は9勝と久しぶりに十両での勝ち越しになりましたね。
この調子で幕内を目指していってもらいたいです。

新十両の大翔鵬、明生は、まだまだ十両では太刀打ちできませんかね。
残念ながら負け越してしまいました。

来場所ですが、十両昇進は、力真、坂元、若乃島、希善龍、照強。
幕下陥落は、北磻磨、朝赤龍、大翔鵬、佐田の富士、明生と予想します。

●幕下●
9枚目の照強が優勝しました。照強は、阪神・淡路大震災の当時に淡路島で
産まれた力士ということで、前から話題にはなっていましたね。
これで阪神・淡路の人たちを元気づけられると良いですね。

あと、筆頭の力真は6勝と頑張りましたね。明生の十両昇進が刺激に
なりましたかね。筆頭の坂元ですが、じわじわと番付を上げ、またまた
4勝3敗と微妙な成績で勝ち越しましたね。来場所は十両でどこまで
やれるのか暖かく見守っていきたいと思います。

それから、4枚目の栃丸が4勝、5枚目の海龍、7枚目の貴源治が5勝と
上位で頑張りましたね。来場所は十両を狙える地位になりますが、
来場所も頑張ってもらいたいです。特に海龍はそろそろ十両に上がって
もらいたいですね。14枚目の石橋は5勝、19枚目の玉木は4勝とまた
さらに上がっていきそうですね。43枚目の琴鎌谷、同じく43枚目の武蔵国は
負け越したのは残念です。また、立て直してもらいたいですね。

●三段目●
23枚目の常幸龍が79枚目の朝日龍を優勝決定戦で破り、優勝しました。
常幸龍も復活してきましたかね。また幕内を目指してもらいたいです。
朝日龍もここまでやるとは驚きました。幕下での活躍に期待しています。

●序二段●
42枚目の朝山端が優勝しました。朝山端はボディ・ビル出身とのことで
異色の力士ですね。

●序ノ口●
21枚目の小笠原が同じく21枚目の庵原を優勝決定戦で破り、優勝しました。
小笠原と庵原は同部屋でライバルのような感じですかね。お互いに
切磋琢磨してもらいたいと思います。

●引退●
元幕内の玉飛鳥が引退しました。玉飛鳥は、幕内に上がったあと、十両と
幕下を往復していた時期もありましたが、また幕内に上がってきたのが
印象的でした。幕内では残念ながら、あまり太刀打ちはできませんでしたが。
今までお疲れ様でした。
write:2016/11/28 rewrite:- update:2017/01/03


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