平成28(2016)年大相撲1月場所・総評
●幕内●
今場所は、琴奨菊が初優勝しました。日本出身力士の優勝は、2006年初場所の
大関栃東以来、ちょうど10年ぶりとなりました。新入幕から66場所での優勝は、
86場所だった旭天鵬に次ぐ歴代2位の記録ということで。この優勝については、
一番大好きな力士がこうして優勝してくれたので、本当に嬉しい限りです。
なんか琴奨菊は無我の境地で取っていたような感じですかね。それが
素晴らしかったです。本当に怪我もあって苦労もしましたが、ようやくそれが
報われた感じですかね。本当に良かったです。

白鵬ですが、最近は終盤に崩れている感じがしますね。少々それが残念な
感じがします。あと、残念といえば逸ノ城が精彩を欠いていて残念でした。

あと、今場所活躍したのが豊ノ島ですね。千秋楽まで優勝を争って、
優勝した琴奨菊に勝ってなかなか見事でした。豊ノ島の優勝争いは
2010年11月場所以来ですかね。

嘉風ですが、新関脇で勝ち越しをしましたね。この地位でここまでやれるのは
凄いです。あと、今場所は上位だった琴勇輝、蒼国来も勝ち越しをして、
共に自己最高位でよく頑張ったと思います。来場所は本当に上位総当たりと
なりますが、また頑張ってもらいたいです。それから、高安が11勝、
豪風が10勝と頑張りましたね。

新入幕の正代と輝ですが、正代は、10勝をあげて敢闘賞を受賞しましたね。
正代はまだまだ伸びていきそうな感じがします。是非、御嶽海と共に
三役を目指してもらいたいです。輝は、まだまだ幕内では通用しない
感じですかね。さらに力を付けて幕内定着を目指してもらいたいです。

来場所ですが、関脇に嘉風、豊ノ島。小結に栃煌山、宝富士。
平幕に陥落は勢、栃ノ心。入幕は、英乃海、大栄翔、大翔丸、明瀬山 、里山。
十両に陥落は、大砂嵐、遠藤、常幸龍、誉富士、輝と予想します。

●十両●
今場所は、英乃海が初優勝しました。大翔丸と優勝争いをしましたが、
この2人がここまでやってくれるとは思いもしませんでした。
また幕内でもさらなる活躍に期待しております。

旭日松ですが、前半は優勝争いをしていましたが、後半に崩れて平凡な
成績に終わりましたね。少々残念です。

錦木ですが、上位で勝ち越しをして徐々に力を付けている感じがします。
是非とも幕内を目指してもらいたいです。

新十両の剣翔と千代翔馬ですが、最初は剣翔が調子が良くて千代翔馬が
調子悪そうに見えたのですが、最終的には2人とも勝ち越しましたね。
まずは十両定着を目指してそれから上を目指してもらいたいと思います。

来場所ですが、十両昇進は、翔天狼。幕下陥落は、時天空と予想します。

●幕下●
13枚目の栃丸が優勝しました。今場所は、同部屋の6枚目の栃飛龍と
優勝を争い、6連勝をしましたが、2人とも7番相撲で敗れて
8人による優勝決定戦になり、栃丸が制しました。特に8枚目の宇良との
優勝決定戦は、栃丸が宇良を潜らせなかったり、宇良がいなしたりと
攻防のある相撲で見ごたえがありました。来場所は、栃飛龍も十両を狙える
地位まで上がると思いますので3人で十両に昇進してもらいたいです。

●序ノ口●
20枚目の琴鎌谷が優勝しました。横綱琴桜の孫、佐渡ヶ嶽親方の息子と
いうことで、またまた期待の力士が入門しましたね。是非とも関取を
目指して頑張ってもらいたいです。関取になった時の四股名は「琴の若」
ですかね。

●引退●
元幕内の大道と土佐豊が引退しました。2人とも期待していたのですが、
浮上することもできずに引退で本当に残念でした。
今までお疲れ様でした。

●最後に●
今場所は、インフルエンザが蔓延して再出場も含めて休場力士が多かった
ですね。今度からはこんなことにならないよう体調を整えて場所に
臨んでもらいたいと思います。
write:2016/01/24 rewrite:- update:2016/02/29


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