平成27(2015)年大相撲5月場所・総評
●幕内●
今場所は大混戦となりましたが、照ノ富士が逆転で初優勝しました。
中盤まではそれでも白鵬が主導権を握っていると思っていたのですが、
14日目に稀勢の里が突き落とし、日馬富士が白鵬の懐に飛び込んでの
勝利が逆転を呼びましたね。照ノ富士も12勝と頑張ったのですが、
稀勢の里、日馬富士が場所を面白くしたのも確かだと思います。
照ノ富士はいよいよ大関昇進ですね。それから、魁聖、高安も
序盤、中盤と勝ち込んで優勝争いを盛り上げていたと思います。

あと、宝富士、栃ノ心ですが、筆頭での9勝は見事だったと思います。
この地位で9勝は力が付いてきた証拠ですね。宝富士は新三役、
栃ノ心は三役に再昇進ですね。それから、3枚目で勝ち越した
佐田の海も力が付いてきた印象があります。あと、阿夢露の9勝も
嬉しいです。

来場所ですが、照ノ富士が大関昇進。関脇に栃煌山、逸ノ城。
小結に宝富士、栃ノ心。妙義龍は平幕に陥落と予想します。

入幕ですが、青狼、英乃海が新入幕。時天空、千代大龍、鏡桜が再入幕。
蒼国来、荒鷲、富士東、千代丸、常幸龍が十両に陥落と予想します。

●十両●
鏡桜と英乃海が優勝を争っていましたが、9枚目の鏡桜が優勝しました。
3度目の正直ということで良かったです。でも、鏡桜はここでなら
勝てるといった感じですかね。あと、時天空も10勝と十両でなら
勝てるといった印象があります。

それから、新十両の大翔丸は、なかなか勝てなかったですね。今度は十両で
勝ち越しを決めてもらいたいものです。錦木は9勝とよく頑張ったと思います。
是非とも十両定着、ひいては入幕を目指してもらいたいものです。

来場所ですが、御嶽海、高木が新十両。徳真鵬が再十両。
出羽疾風、大翔丸、土佐豊が幕下に陥落と予想します。

●幕下●
10枚目の高木が優勝しました。高木ですが、序二段で優勝を争ったり
三段目で優勝しているのですね。十両での活躍に期待しております。
あと、7番相撲で高木と対戦した55枚目の佐藤も早い出世ですね。
こちらにも注目と期待をしたいと思います。あと、御嶽海も3枚目で6勝と
今場所も健闘しましたね。今後が楽しみな力士です。
正代と安彦については、来場所こそ十両昇進を決めてもらいたいですね。

●引退●
元十両の出羽の郷、元幕下の吐合が引退しました。
出羽の郷は、初土俵から所要114場所と史上最も遅い新十両昇進記録、
戦後最年長の34歳5カ月ということで遅咲きの花を咲かせたことと
出羽海部屋の宿舎に入った泥棒を捕まえたことが印象深いです。
吐合は、学生横綱になったものの十両に上がれず、番付外にまで
陥落したりと苦労が多い相撲人生だったと思います。
地元の高岡向陵高校出身ということで密かに応援しておりました。
今までお疲れ様でした。
write:2015/05/25 rewrite:- update:2015/06/10


Back

Archive