平成24(2012)年大相撲7月場所・総評
●幕内●
今場所は、白鵬と日馬富士が14勝して千秋楽は29年ぶりの全勝対決となり、
日馬富士が全勝優勝しました。今回は割を崩した形になりましたが、
この割を崩したのは千秋楽まで優勝争いが楽しめるので僕としては
本当に評価しています。そして、2人ともその期待に応えたかと思います。
そして、日馬富士は「何としても勝ちたかった」とのことでその気迫が
充分に出た取り組みだったかと思います。

小結の妙義龍ですが、今場所、新三役で勝ち越しました。
これは、2009年5月場所の鶴竜以来約3年振りのようですね。
得意の突き押し相撲でを勝ち越しを決めたのは見事でした。

魁聖、舛ノ山ですが、11勝をあげて活躍しましたね。
魁聖は優勝争いをして日馬富士とも対戦し、舛ノ山は幕内での初の
勝ち越しが大勝ちになりましたね。
あと、10勝をあげた大道も初日から7連勝は凄かったです。

時天空ですが、取組を見てましたら足技がよく出ていましたね。
蹴手繰り、裾払いなど時天空らしさがよく出ていると思いました。

旭天鵬ですが、13連敗の後、14日目でようやく白星でしたが、
本当にここまで長かったですね。その後の2連勝は本当に嬉しかったと
思います。この時ですが、2009年5月場所の豊真将の14連敗を
思い出しました。

あと、千代大龍と勢ですが、前半は良かったのですが、後半は
失速してしまったのが残念でした。来場所は前半の勢いを
持続できるようになってもらいたいと思います。

●十両●
今場所は、旭日松、常幸龍、徳勝龍、千代の国、千代鳳が優勝争いを
しまして、千代の国が優勝しました。千代鳳は終盤で脱落しましたが、
千秋楽は全員負けて優勝が決まるとは…。旭日松は来場所新入幕ですね。
常幸龍、徳勝龍、千代の国、千代鳳は来場所は十両の上位になりますが
また入幕目指して頑張ってもらいたいです。

新十両の鬼嵐は序盤は良かったのですが、その後の失速が残念でした。
貴ノ岩も千秋楽で勝ち越しと厳しい場所だったかもしれないですね。
さらに力を付けていってもらいたいと思います。

●幕下●
今場所は山口が優勝しました。7番相撲は、初土俵で最初に敗れた
肥後嵐だったのですが、休まずに攻めていて良かったと思います。
初土俵の借りも返せた感じですかね。
これからも馬力のある相撲を取ってもらいたいと思います。
筆頭の琴禮、慶、2枚目の寺下は5勝目をあげて来場所の十両昇進を
確実にしましたね。あと、明瀬山も上位で6勝をあげたのは見事でした。
来場所の十両復帰への布石としてもらいたいです。

●引退●
元幕内の琉鵬と元十両の千代桜が引退しました。
琉鵬は怪我で序ノ口まで落ちて復帰できなかったのが残念です。
千代桜は怪我で三段目まで落ちましたが、怪我を治して
また十両に復帰してもらいたいと思っていただけに残念です。
今までお疲れ様でした。
write:2012/07/24 rewrite:- update:開設日


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