平成22(2010)年大相撲11月場所・総評
●幕内●
今場所は色々なことがありました。白鵬の連勝を稀勢の里が63でストップ、
平幕の豊ノ島との14勝1敗同士の優勝決定戦、大関陣も優勝争いに絡むなど
いつになく面白い場所になったと思います。そんな11月場所ですが、
白鵬が5場所連続、17回目の優勝を果たしました。
やはり最後は横綱が締めてくれた感じで凄いです。

そして、大関の把瑠都と魁皇も優勝争いに絡むなどしてそれぞれ11勝、12勝と
よく場所を盛り上げてくれたと思います。特に魁皇は年齢的なものや
体調が悪いのもあるのでしょうが、それをものともせずここまで
頑張ってくれたのには驚きました。まだまだやっていけそうですかね。
優勝という点では、個人的には把瑠都か魁皇にして欲しかったので
その点は残念でしたが…。

2日目に白鵬を倒し、連勝を63でストップさせた稀勢の里ですが、
その後も2大関を倒して10勝を挙げたのは本当に見事で殊勲賞をもらうに
値すると思います。来場所は三役に復帰するかと思いますが、
これからもこれぐらい、いやそれ以上の成績をあげて
さらに上を目指してもらいたいものです。

それから、豊ノ島ですが、先場所に続いて、今度は幕内で2大関を倒しての
14勝、そして横綱との優勝決定戦にまで持ち込んだのは素晴らしかったです。
今度は、幕内の上位でまた良い成績をあげていってもらいたいと思います。

あと、惜しかったのが豊真将でした。前半で2大関を倒る活躍をして
いよいよ来場所は三役かと期待したのですが、後半失速して負け越しと
なりました。でも以前と比べれば力は付けてきたと思います。
今後はさらに力を付けてまた三役を目指して欲しいと思います。

●十両●
最初は境澤の7連勝だったのですが、その後は混戦となり、11勝4敗
の力士4人による決定戦となり、魁聖が優勝しました。
今場所11勝した力士は、豊響、魁聖、十両2場所目の栃乃若、
新十両の高安と今後が楽しみな力士が多かったと思います。
また幕内を目指して頑張ってもらいたいです。

●幕下●
6戦全勝だった栃翼が7番相撲で敗れ、6勝1敗の力士6人による
決定戦となり、58枚目の元十両妙義龍が優勝しました。
妙義龍は先場所に続いて良い成績をあげていってますので
また十両復帰を目指して頑張って欲しいです。

あと、2枚目の勢、3枚目の碧山ですが、もう少しで十両昇進という所まで
来ていたのですが7番相撲で敗れ、負け越したのは残念でした。
でも、この2人は十両に上がってくれると思っていますので
また力を付けて十両昇進に挑戦していってもらいたいと思います。

来場所ですが、清瀬海、芳東、鳰の湖あたりが十両に上がりそうですかね。
write:2010/11/29 rewrite:- update:開設日


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