Review
~X JAPAN~


アーティスト名 種類 タイトル
ジャンル メジャー/インディーズ 発売年 満足度
DK ダーク度 ML メロディアス度 MD 発狂度 AV 好き嫌い度
コメント

DK(ダーク度)…★が多いほどダークな雰囲気がある音源です。
ML(メロディアス度)…★が多いほどメロディアスな楽曲が収録されています。
MD(発狂度)…★が多いほど発狂(あるいは暴走)してる(笑)音源です。
AV(好き嫌い度)…★が多いほど好き嫌いがはっきり分かれると思われる音源です。



X JAPAN ALBUM ART OF LIFE
Visual メジャー 1993年 100point
DK ★★★ ML ★★★★★ MD ★★★★★ AV ★★★★★★
このCDですが、高校時代、よく歌詞カードを見ながら
30分じっくりと聴いたものです。そして、色々なことを思い巡らして
いましたが、今回はそれらを形にしてみたいと思います。

このCDですが、当初はアルバム「Jealousy」に2枚組のアルバムとして
収録する予定でしたが、レコーディング中にYOSHIKIが倒れたり
ヴォーカル・レコーディングの難航するなどの理由で「Jealousy」への
収録は見送られ、1曲入りのミニアルバムとして発売することになりました。
メンバー曰く「ART OF LIFEは他の曲との共存を拒否した」とのことで。
そして、この曲ですが、制作を開始してから発売されるまでに3年7ヵ月を
要し、再生時間が約30分という大作になりました。歌詞は全て英語詞です。

この曲ですが、4つの章に分けられると思います。
序章   :最初~約3分
第1楽章:約3分~約15分
第2楽章:約15分~約25分
第3楽章:約25分~約30分

序章ですが、オーケストラとアコースティックギターの音が物悲しさを
彩っています。狂気の前触れのような絶望し、茫然とした感じのように
思えます。

第1楽章では、激しい曲調で狂気と苦悩に満ちた世界を作り上げています。
そして、女性の語りもさらなる狂気と苦悩へと誘っているかのように
思えます。

第2楽章は、オーケストラとピアノがメインのパートですが、
最初は穏やかですが、だんだん鍵盤を叩く音が激しくなり、錯乱状態を
表現しているように思えます。「Es Durのピアノ線」はこのパートの
短編といった感じですかね。

第3楽章は、曲調は第1楽章と同じく激しいバンドサウンドですが、
第1楽章とは打って変わって、狂気と苦悩を乗り越えて希望と未来へ
向かって行こうとする力強い姿が描かれています。

詞はYOSHIKIの半生を描いているとのことですが、これだけ苦しみに満ちた
人生を歩んできたのかと言えば、これまでライブなどで見せる
狂ったかのような高速かつ過酷なドラミングのため、何度も首や肩を
痛めて倒れることもあったので、そのあたりは苦しかったのかなと
思います。もっとも、苦しみや極限状態などはヘヴィメタルを表現するとして
よく使われていますのでその様式にのっとった感じもあるのですが。

「Say Anything」で最後の英語の語りで
「But my mind is still in chaos. and...」と語っていますが、この続きが
この曲なのだろうと思っていたのですが、どうも調べてみたらそのようですね。

しかし、長い年月をかけて、そして苦心の末によく頑張って素晴らしい楽曲を
作り上げたと思います。激しい中にもクラシカルで綺麗な要素もあり
そしてドラマティックな展開がXらしくもありそして、壮絶な展開が
素晴らしいです。約30分間聴くのは大変かと思いますが、
Xが好きな方には是非聴いて頂きたいと思います。それだけの価値は
あると思います。

と、ここまで書きましたが、やはり僕はXが好きなのだなと思いました。
write:2013/04/23 rewrite:- update:開設日


Back

Archive