Review
~SCHAFT~


アーティスト名 種類 タイトル
ジャンル メジャー/インディーズ 発売年 満足度
DK ダーク度 ML メロディアス度 MD 発狂度 AV 好き嫌い度
コメント

DK(ダーク度)…★が多いほどダークな雰囲気がある音源です。
ML(メロディアス度)…★が多いほどメロディアスな楽曲が収録されています。
MD(発狂度)…★が多いほど発狂(あるいは暴走)してる(笑)音源です。
AV(好き嫌い度)…★が多いほど好き嫌いがはっきり分かれると思われる音源です。



SCHAFT ALBUM SWITCHBLADE
Visual? メジャー 1994年 100point
DK ★★★★★ ML ★★★★ MD ★★★★★★ AV ★★★★★★★
BUCK-TICKの今井寿とSOFT BALLETの藤井麻輝によるユニットで
ボーカルにイギリスのインダストリアル・バンド(??)であるPIGの
レイモンド・ワッツを、リズム隊にはTHE MAD CAPSULE MARKETSの
TAKESHI UEDAとMOTOKATSUを迎えています。

 1.OLIVE
最初は通信の時のノイズ音から始まり、それからは宇宙のどこかと
交信しているかのようなサウンドになっています。
この曲の語りはイギリス出身のミュージシャン、リン・ホブデイが
行っています。この方、hyde、L'Arc~en~Ciel、T.M.Revolution、
abingdon boys schoolなど数多くの日本人アーティストの英語歌詞を
手がけているみたいですね。

 2.THE HERO INSIDE
大阪のレーベル「Matina」に所属していたヴィジュアル系バンド
「AZALEA(アザリエ)」がライブでの登場SEとして使用していましたね。
宇宙を感じさせる壮大かつメロディアスなサウンドですが、随所に
マニアックなアレンジが施されています。ボーカルですが、最初は
今井が歌っていますが、サビでワッツの野獣のような声に変わる所が
良いですね。時には中近東の雰囲気も出したりしてカッコイイ曲です。

 3.THIRSTY FLY
ミディアムテンポな曲なのですが、重たい音の塊が迫ってくるかのような
サウンドになっています。そして、この曲はワッツの声とすごく
合っていると思います。聴いているうちにクセになる曲です。

 4.SKF10047
何かひたすらグルグルと回っているかのようなループしているかのような
インスト曲で、聴いているとクセになる曲だと思います。

 5.NOTHING
ひたすら激しく重たい音の洪水です。そんな激しい音の中にワッツの声、
ワッツの声のシャウトが響いています。

 6.SLICE
この曲は個人的には火山の噴火の予兆と大噴火をしているかのような
イメージです。最初は、何かを予感させるような嵐の前の静けさなような
感じで曲が展開していきます。ワッツも囁くように歌っています。
そして、その後は、一気に爆発したように激しい音が迫ってきます。
このあたりのさうんどがかっこ良かったりします。

 7.BROKEN ENGLISH
イギリスの歌手、マリアンヌ・フェイスフルの曲のカバーでボーカルは
イギリスのバンド「All About Eve」のJulianne Reganが取っています。
Reganは洋楽にはよくあるキンキン声ということで。
最初はヒトラーの演説のようなSEが入り、それからは、ナチスの軍隊が
行進しているかのような曲になっています。

 8.MERRY CHRISTMAS ON MARS
宇宙を感じさせるような不思議なサウンドを構築したインスト曲です。
タイトルの通り、火星でクリスマスを祝っているかのようです。

 9.INFORMATION
このアルバムの中では聴きやすい曲です。ラップが中心のホップホップ系の
曲ですが、決してホップホップ系サウンドに終わらず、随所にマニアックな
アレンジが施されています。こういう英語のラップは本当にカッコイイですね。
ボーカルは、イギリスのバンド「Meat Beat Manifesto」の
ジョニー・ステファンスが取っています。

10.VISUAL CORTEX
ゆったりとした落ち着いた曲で、中近東の雰囲気を醸し出した曲で
聴いているとクセになる曲です。ボーカルはスザンヌ・ブラムソンが
取っていますがこの方はとても温かみのある声をしています。
この温かみのある声と中近東のサウンドはものすごく合いますね。
この曲を聴いてスザンヌ・ブラムソンに曲身をもった方は是非、アルバム
「lifting the veil」を聴くことをお勧めします。中近東系の癒し系の曲で
ブラムソンの温かみのある声が包み込んでいくようなアルバムに
なっています。

11.FETID AIR
この曲は、「THE HERO INSIDE」と共に最初に聴いた時からカッコイイと
思った曲です。もし僕がバンドをやっていたらこの曲をライブの登場SE
として使いたいですね。この曲は、スパイ大作戦のテーマソング
「Mission Impossible」をモチーフにした曲で重たい音が迫ってくる中でも
メロディが際立っている曲になっていると思います。そして、ワッツの声との
相性もすごく良い曲になっていると思います。

12.ARBOR VITATE
ただ宇宙の中をひたすら突き抜けていくかのようなサウンドになっています。
メロディが際立っていてサビがカッコイイです。

13.COLD LIGHT
ミディアムテンポでクールな雰囲気ですかね。わりと坦々とした曲だと
思いますが、最後の「Surrender(サレンダー)」の連呼はカッコイイ
ですね。

このアルバムですが、全体的に宇宙を想像させるような壮大で不思議な
雰囲気が漂っており、随所にマニアックなアレンジが施されていて
本当にカッコイイアルバムだと思います。そして、ワッツの野獣のような声も
そのようなサウンドに溶け込んでいてなかなか良いです。
なので、僕としては大満足なアルバムなのですが、あまりにも
マニアックなサウンドのため、好き嫌いは確実に分かれると思います。
インダストリアル系が好きな方やマニアックなサウンドが好きな方には
おすすめのアルバムです。

しかし、ボーカル陣ですが、よくこれだけの個性的な人を集めてきたなぁと。
本当に驚かされます。
write:2013/08/11 rewrite:- update:開設日


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