15.空白の4世紀に迫る発見
古墳時代前期(4世紀前半)の特殊な大型建物群が見つかっている
奈良県御所(ごせ)市の秋津(あきつ)遺跡に隣接した中西遺跡で、
多数の竪穴建物や区画溝の跡が出土した。

秋津遺跡では2009年度以降、東西約150メートル、南北約100メートルの範囲で、
現代の伊勢神宮などにみられる「独立棟持柱(むなもちばしら)建物」と
呼ばれる建物跡やそれらを板塀で囲んだ「方形区画施設」が出土。
祭殿のような祭祀(さいし)空間のあった可能性が指摘されている。

今回、その南西の中西遺跡で、一辺3~6.5メートルの竪穴建物跡計26棟や、
人工的に掘られた幅30センチ~1メートル程度の複数の区画溝が出土。
竪穴建物群は秋津遺跡の建物群と方位をほぼそろえていた。
両遺跡では東西200メートル以上、南北約400メートルにわたり、
祭祀と居住の空間が計画的に配置されていたとみられる。


ヤマト政権の実態が不明な「空白の4世紀」に迫る発見ということで
とても興味があります。この2つの遺跡で一つの都市空間みたいなものを
作っていた感じですかね。伊勢神宮などにみられるような建物も
あったようで今後の発掘や研究に大いに期待しております。
write:2015/08/20 rewrite:- update:2015/09/13


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