15.マヤ文明で最大の建造物見つかる 「文明観を覆す発見」
古代マヤ文明の遺跡の調査を進める日本や米国、メキシコなどの研究チームが、
メキシコ南部のアグアダ・フェニックス遺跡で、同文明で最大とみられる
建造物を確認しました。南北約1400メートル、東西約400メートルに
わたっており、祭祀(さいし)用とみられる。社会的な階層がはっきりして
いない紀元前1千~800年に築かれたとみられ、研究チームは「社会的な
不平等が小さくても大規模な共同作業ができることが示され、従来の文明観を
覆す発見だ」としています。4日、英科学誌ネイチャーに発表しました。

米アリゾナ大の猪俣健教授や茨城大の青山和夫教授、岡山理科大の
那須浩郎准教授らの研究チームは2017年から、グアテマラ国境近くの
タバスコ州で航空レーザー測量や地上探査を実施。2018年、森林や牧草地が
広がる一帯の地下にアグアダ・フェニックス遺跡を発見しました。
調査を進めたところ、遺跡には南北約1400メートル、東西約400メートルに
わたる大きな建造物があることが分かりました。

研究チームは建造物の体積を320万~430万立方メートルと推定しており、
マヤ文明で最大とされてきたエル・ミラドール遺跡の建造物より、
40万立方メートル以上大きいという。建造物の上部には平面状の「基壇」が
広がっています。発掘調査で未使用のヒスイの石斧(せきふ)が見つかった
ことなどから、建造物は共同祭祀に使われていたとみています。


以前に「地球ドラマチック」やマヤ文明の特集の番組で航空レーザー測量や
地上探査についてやっていましたね。航空レーザー測量だとまだ1万個以上の
未発見の遺跡があるとか言ってましたね。そのうちの1個が発見されたと
いった所でしょうかね?そして、こういう発見を日本人がしてくれたのが
嬉しいですね。マヤ文明も、まだまだ歴史の定説を覆す発見がありそうで
面白そうです。今後とも大いに期待しております。
write:2020/06/05 rewrite:- update:2020/07/12


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